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【2025/04/30 09:19 】 |
157 彼の者達とともに…3


拙僧は熟慮の末、謎の人物の申し出を受けることにした。
何せ、拙僧が油断していたとは言え、拙僧を気付かれずに拉致してみせたのだ。

拙僧一人ならともかく、これほどの連中を相手にイソルダを守りきれるかどうかも怪しい。
ならば味方にはなってしまえ!・・という訳だ。
そうすれば、これほど心強いことはない。



しかし暗殺者集団が、こんなに堂々とした入口のアジトで暮らしていていいのか?


「沈黙せよ。我が同胞。」
・・・しかも恥ずかしい合言葉を言わせやがって!



おお、中はしっかりとした作りのようだ。



黒い手形を記したタペストリーがある。
これが『闇の一党』のシンボルマークか。



「ようこそ。闇の一党の聖域へ。」
「その声には聞き覚えがあるぞ。・・・こないだの人か?」
「そうよ。」
「へえ。かなりの美人だな。」
「お褒めに預かりどうも。あなたはもう闇の一党の一員よ。制服をあげるわ。」
「制服なんてあるのか?」



「な、なんつーか・・・変態スレスレだな。」
「ふふ・・・。よく似合ってるわよ。」



こうして拙僧は『闇の一党』の一員になったのだった。
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【2012/07/08 00:11 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
156 彼の者達とともに…2
リフテンの孤児院の一件・・・忘れるわけがない。
拙僧にとっても壮絶な体験だった。


「あれは少年からの依頼を受けて、拙僧が行ったことだ。闇の一党だかが入る余地はない。」
「そうかしら?アベンタス少年が行っていたのは、闇の一党を召還する儀式よ。私達に手を下して欲しい誰かが出来た時、依頼者はそうやって、私達にコンタクトを取るの。」
「ふむ。そこをたまたま通りがかった拙僧が解決したというわけか。」
「そう、だから借りを返してもらうの。」
「ふむ。で、何をして欲しいんだ?」



「部屋の向こうに3人の捕虜がいるわ。あなたは解放されたかったら、誰か一人の命を奪わなくてはならない。」
「それで借りが返せたことになるんだな?」
「ええ、そうよ。見物だわ。あんたが誰を選ぶか。」




「てめーだよ!」



きゃああああ!



ぐへっ!



(ち、ちきしょお!クソ坊主め・・舐めた真似を)



はっ!生きてる。

・・・今のは夢か、幻覚だったのか??


「ふっ・・・どうだ?拙僧の技の感想は?」
「今のは何だ?」
「あんたに幻覚を見せたのさ。同時に精神をズタズタにもする。この技を『鳳凰幻魔拳』と呼ぶ奴もいるが、無事な所を見ると、あんたは相当鍛えているらしいな。」

「面白いわ。あなたの借りはチャラでいいわ。それより私達の仲間にならない?」
【2012/07/07 23:52 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
155 彼の者達とともに…1


ウインターホールド大学内外でのゴタゴタを解決した拙僧は、愛妻のいる我が家へと帰った。

「お帰りなさい、あなた。」

イソルダの優しい声が心に沁みる。



「くたびれたでしょう。早く寝ましょう。」

おおお・・・誘ってるのかあ!イソルダ。
そ、そう言えば新婚初夜もまだおあずけだったもんなあ!



「来ないの?寝ちゃうわよ。」

や、やっぱりー!行く!行きマース!




・・・数時間後。ふと拙僧は目覚めた。



ん?うちの天井ってこんな感じだったかな?



誰かいる!我が家じゃない!?

・・・ここはどこだ



「ふっ。気付いたようね。」
「てめー!誰だ?」
「今、その質問に果たして意味などあるのかしら?重要なのはあなたの置かれている状況じゃなくて?」
「どうやら拉致されたようだな。妻が一緒に寝ていたはずだ。彼女は無事なんだろーな?」
「察しが良くて良かったわ。奥さんは無事よ。」
「拙僧をどうする気だ?」
「あなたは私達『闇の一党』の仕事を横取りしたの。だから借りを返してもらおうと思ってね。」
「横取り?何のことだかさっぱりだ。」
「リフテンの孤児院の老婆殺しを忘れたとは言わさないわ。」
【2012/07/07 23:13 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
154 アーニエルの企て6


「おーい。実験は順調かあ?」

最近、拙僧はアーニエルの部屋の近くを通るたびに彼に声をかけるようにしている。

「くっそお。エンシルの奴、よくもコケにしてくれたなあ。」
「おい!一体どうしたんだ?」
「どうしたもこうしたもねえよ。エンシルの奴、代金を払ってるのに、品物を届けやがらねえんだ。」



「・・・って、アーニエルは言ってるが、実際どうなんだ。」
「冗談じゃねえよ。」
「なんか、そういう気がした。」
「代金は確かにもらったさ。ただ荷物が届かない。それだけだ。」
「おいおい、それじゃ幾らなんでもアーニエルが可哀想じゃないか。」
「そうでもないさ。あいつがほぼ全ての手配を自分でやったんだ。俺は何をどう運ぶのかも知らされず、運送業者を紹介しただけさ。俺が責められる筋合いじゃない。大事な物を運ぶって知らされてりゃ、もっと用心しただろうけどな。」
「ふうん。じゃ、何の手がかりもないのか?」
「業者の配達人が最後に連絡を寄越した場所は分かってる。そこから街道沿いに虱潰しに調べていくしかないな。」



エンシルからも頼まれて、拙僧は調査をした結果、配達人らしき男がとある山賊団に捕縛されたらしいとの情報を得た。さっそくその山賊のアジトへと向かった。



・・・あちゃー。時既に遅し。



しかし彼の遺留品の中から、配達物らしきダガーが見つかった。



「アーニエル!欲しがってたダガーを持ってきたぞ。」
「おお、校長!よくやってくれた。これで実験は可能になった。」
「一体何を始めるんだ?」
「前にも言ったろ。ドワーフ失踪の原因を突き止めるんだ。彼らが失踪の前に行っていた儀式を再現するんだ。」
「え?そんなことができるのか?」
「ああ、当時の儀式にあって、すでに失われたものは代替品で賄った。さあ、校長!歴史的瞬間を見届けてくれ!」



アーニエルは徐にダガーを振り回し始めた。

えいっ!えいっ!

目の前には先日拙僧が回収してきた魂石が飾られている。

えいっ!えいっ!

「なあ、一体何をやってるんだ。」

えいっ!えいっ!

「煩いな。儀式の再現だよ。」

えいっ!えいっ!

「なんか、おっさんが必死にダガー振り回してるの見てても、萎えるだけなんだが。」

えいっ!えいっ!

「黙っててよ!もう少しで凄いことが起こるさ。」

えいっ!えいっ!

「・・そうなのか?何が起こるんだ?」

えいっ!えいっ!

「そんなの俺にも分からんよ。」

えいっ!えいっ!

「・・・。」

えいっ!えいっ!

「・・・もしかしてさ、消えたドワーフの儀式の再現をするんなら、あんた消え・・・」



拙僧がとある可能性に気付いた瞬間、それは起こった。

突然魂石が光り輝いたのだ。

あまりのことに拙僧は目が眩んだ。



光が収まり、拙僧が目を開けると、魂石は変わらぬ姿でそこにあった。



そして、アーニエルが握っていたはずのダガーが床にぽつんと落ちていた。


もしかして実験成功!?


アーニエルはドワーフと同じように、どこかに姿を消してしまったようだ。

思いがけない展開にただ拙僧は呆然とするしかなかった。
【2012/07/05 21:29 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
153 アーニエルの企て5


魂石の回収から数日後、拙僧はアーニエルから呼び出しを受けた。
彼の部屋を訪れると、本人はぐーすか寝てやがった。

「おい、人を呼び出しといて寝てる奴があるか!?」
「むにゃむにゃ。徹夜で実験してて、ねみぃんだよぉ。」
「知るか!・・・と、実験とやらは順調か?拙僧も手を貸すようになって長いんだ。いい加減、目的をを教えろよ。」



『こいつをスカイリムの各地にある『ドゥーマーの暖房機』で温めてきたら教える』と言って、アーニエルは拙僧に先日の魂石を手渡した。

魂石を器具の中に入れて・・・



ファイヤー!



「うぉーい!今、帰ったぞー!魂石に処置してきたぜ。」
「よっしゃ。ようやく次の段階に進められるぜ!」
「・・・なあ、一体お前は何をやろうとしてるんだ?」
「ふふふ。・・・『ドワーフの失踪』に関する研究とだけ言っておこうか。」
「はあ。ドワーフの失踪だとぉ?」
「これ以上はまだ言えんな。大丈夫、完成に近づいたら、校長にも教えるさ。楽しみにして待っててくれ。」

【2012/07/05 21:23 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
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