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「通行料を払ってもらおうか?」 「はあ?街に入るのにそんなものがいるの?」 「まあ特権みたいなものと考えてもらおう。卑しき者は入れない特別な街という訳さ。」 リフテンを訪れた途端、大門を警備する衛兵から、あからさまにワイロを要求された。 う~ん・・・さすが盗賊ギルドが跋扈しているという街だけあって、衛兵も腐ってる。 街中の治安も推して知るべし。 「じゃあ、知り合いに偉いさんがいるから確認してみるよ。本当に通行料に値する特権なのかどうかを。」 「ちょ、ちょっと待て!わ、分かった分かった。さっさと通れって!」 ちょっとハッタリかまして脅してやると途端に衛兵は焦りだした。 肝の小さい奴・・・所詮は小悪党といったところ。 夜のリフテンは正直怖すぎ。 いきなり熱い視線を浴びせてくる男がいた。 「よお、こんな夜更けにこの街を訪れるとは大した度胸だな。何者だ?」 「単なる旅行者だよ。」 「へえ・・・せいぜい暗がりには気を付けるんだな。」 最初の住人との会話がコレ。感じ悪い。 あんまり長居したくない街だ。 PR |
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不審な噂を聞いて、ウインドヘルムへとやってきた。 「年端もいかない少年が『黒き聖餐』を行っているらしい。」 ![]() 黒き聖餐と言えば、暗殺者集団“闇の一党”に殺人を依頼するときの儀式だ。 闇の一党の手がかりを探す俺達には見逃せない情報だった。 ![]() ウインドヘルムの町でもまことしやかに人々がその話をしていた。 子供達でさえ知っているらしい。 どうやらアベンタス・アレティノというのが噂の張本人のようだ。 彼の家へ向かうとしよう。 ![]() アベンタス邸はあっさりと見つかった。 ![]() アレティノ少年は唯一の家族である母親を1年前に亡くし、天涯孤独の身になったとのことだった。 ![]() 首長の計らいで、リフテンにある孤児院で生活することになったそうだが・・。 その彼が何故、ウインドヘルムに戻ってきて黒き聖餐を行っているのか? ・・・いた。 一心不乱に、白骨をナイフで刺している。 ブツブツつぶやいてる。 怖い。 ![]() むちゃくちゃ怖い。 ![]() 「ああ~。来てくれたんだあ(笑)」 ![]() (ひいい~~) ![]() |
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「助けて!お願い!助けて!」 ![]() 「落ち着いて。一体どうしたと言うんです?」 雪山を移動中、突然道の向こうから走ってきた女性に助けを求められた。 ![]() 酷く慌てているようだ。 ![]() 「山賊です。私は彼らに誘拐されそうになったんだけれど、上手く逃げ出してきたの。」 「そいつらに追われてる?」 「分からない。上手く撒いたかもしれないけど。」 「とりあえず街まで送りましょう。」 「いいえ、大丈夫よ。それよりあなた達を腕の立つ冒険者と見込んでお願いです。どうかミストウオッチに行って、そこをアジトにしている山賊達を壊滅させて下さい。」 ![]() ともかくミストウオッチへとやってきた。 見張りの山賊に「身代金はどーなった?」だの訳の分からない事を言われたが、とりあえず倒した。 さてさっそく1Fに侵入。 ![]() 隠密行動をしていたにも関わらず、いきなり死角から話しかけられる。 俺ってスニーク下手だなあ。 ![]() 「良かった。奴らの仲間じゃなさそうだ。」 「あんたは?」 「俺はクリスター。行方不明の妻を捜している。方々探したんだが、まだ見つかってない。最近、ここの山賊の悪評を聞きつけてね。もしかして、と思ってやってきた。妻が行方不明になったのと、ここの山賊の評判が高くなったのは同時期なんでね。なんか胡散臭いと思ったんだ。」 「で、こんなところで何をやってる?」 「見りゃ、分かるだろ!俺は戦士じゃない。荒事には向いてないんだ。だからこれ以上、先に進めなくて困ってる。良ければ妻を捜してくれないか?」 「奥さんの名は?」 「フオラだ。きっと彼女はここにいる。そんな気がするんだ。」 ![]() 「こういうダンジョンって、結局ゴールは最上階だったりするんですよね~。」 「じゃあ、中を抜けるの止めて、いきなり裏山伝いに天辺に行ってみる?」 「ビンゴでしたね。一切の戦闘なしに、いきなりラストステージですよ。・・おっと扉に鍵がかかってるな。」 「クリスターからもらった鍵が役に立ちそうよ。」 「こそこそしている、臆病者さん。一体何の用?」 ![]() 「あんたが山賊の親玉か?・・・フオラって女性に用があるんだ。いるか?」 「フオラって・・・。どうしてその名を知ってるの?」 ![]() 「待って。知ってるんだな?やっぱりここにいるのか。」 「知ってるも何も私がフオラよ。」 ![]() 「えっ・・・・。」 「馬鹿でどうしようも無い夫との生活が嫌で逃げ出したのよ。ここにやってきて、ごろつきどもに私の実力を見せたら、すぐに従順になったわ。今やここら一帯の傭兵や腕利き共が、皆私の傘下に入りたがってる。」 ![]() 「そいつはすごいな。でも旦那さんはどうする?」 「いっそ始末して・・・いや、ダメ。別に恨みはないもの。・・・ねえ、お願い。上手く彼を言いくるめて、諦めさせてもらえないかしら?」 ![]() 「う~ん。でもどうすれば・・。」 「これを使って。」 「これは結婚指輪?」 ![]() 「そうよ。何の因果か、ずっと手放さずに持ってたの。未練なんてさらさら無いのにね。」 「・・・分かった。とりあえずやってみよう。」 帰りはミストウオッチの塔内を抜けたが、頭領の知り合いということで、山賊達は皆友好的になり、あっさりと通らせてくれた。 ![]() 「おお!待ちわびたぞ。どーだった?」 「これがあった。」 「こ、これはフオラの指輪じゃないか!?彼女は一体??」 ![]() 「探したが、姿は見当たらなかった。」 ![]() 「そうか。もうどこかに連れていかれてしまったんだな。でも生きてることには違いない。ありがとう。ヨシ、別の場所を探すことにしよう。」 ![]() ![]() クリスターが塔を出た後、死角からフオラが現れた。 ![]() 「聞き耳を立ててたのか?」 ![]() 「あなたが上手くやってくれるかどうかを見るためにね。」 「もう彼はここには来ないだろう。」 ![]() 「そのようね。ありがとう。いずれ何らかの形で恩義に報いるわ。とりあえずその指輪を報酬としてもらって頂戴。それなりの値段で売れるはずよ。」 ![]() 「本当にいいの?」 「いいのよ。縁が切れてさっぱりしてるんだもの。感謝してもし足りないぐらいだわ。」 ![]() 山賊の壊滅はならなかったけど、友好的関係は結べたし、まあいいか。 |
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「ル・アハの旦那さんは先の大戦の戦没者だったんですねえ。愛する人を突然失ってル・アハはつらかったんでしょうね。」 ル・アハの実験室兼寝所を漁っていた俺達は、帝国から彼女に届けられた一通の手紙を読んで、事情を把握した。 ![]() 「だからと言って、何をやっても許されるわけじゃないわ。」 ![]() 「それはそうなんですけど・・・。」 「あっ。宝箱に目当ての物がありましたよ。」 ![]() 「本当だ。『鍛冶の巨匠の指』ね。オークが言っていた通りの意匠だし、間違いないわね。」 ![]() 「結局、ル・アハを倒すことが勇気や力を示すことになったんでしょうかね。」 ![]() 「どうかしらね。オークの基準は、我々には思いも寄らないことかもしれないし。」 「ま、ここで考えていても仕方ないですね。戻りましょう。」 「おおっ!まさか本当に『鍛冶の巨匠の指』を持って帰ってくるとは!」 「これで中に入れてくれる?」 「ああ!入るがいい!」 「ようこそ。私はヤツール。お前達には早速、長に会ってもらわねばならない。」 「何をするの?」 「彼に親族として認めてもらうのだ。」 俺達は要塞の中心にある、一際大きな屋敷へと向かった。 「良く来たな。人間の子らよ。私達オークは人種を超えて、力と勇気を示せた者を歓迎する。」 「俺達、あんたの仲間に言われて『鍛冶と巨匠の指』を取ってきたんだけど?」 「ああ、そうらしいな。ヤツールからすでに報告を受けている。お前達は今、この瞬間からオークの親族だ。お前達が自由に要塞への出入りが出来るように、仲間には伝えておこう。」 「しばらくここに滞在させてもらってもいい?」 「もちろんだ。」 ![]() 「やった!オークの暮らしぶりを体験できる。これで研究が進むぞー。」 ![]() |
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「先輩!ここに日記らしきものがあります。」 ![]() 「誰のかしら?」 「・・・どうやら日記の持ち主はタチの悪い死霊術士のようですね。」 ![]() 「殺された夫を蘇らせようとしているのね。で、一切の邪魔を排除する為にドラウグルや他の魔法使い達を操っているんだわ。」 ![]() 「すさまじい執念を感じますね。」 「夫への愛がそれほど深かったんでしょうね。切ないわね。」 ![]() 「じゃ、引き返します?邪魔しない為に。」 「冗談!それとこれとは話が別よ。」 ![]() 「はいはい。」 ![]() 洞窟内は、ドラウグル達のみならず、様々な死のトラップが仕掛けられていたが、俺と先輩は協力して攻略していった。 そして、ついに俺達は洞窟の主・ル・アハの眼前に立っていた。 「ああ、なんてこと!夫は蘇る前に体を焼かれてしまった。これではもう復活できない。」 ![]() 「いや、俺達関係ないし。」 ![]() 「そうよ。来ていきなりそんなこと言われても困るわ。」 ![]() 「こうなったらヤケだ。すべての者を夫と同じ運命に遭わせてやる。」 ![]() 「何でそうなるの!」 ![]() 「落ち着いて、話を聞いて。っていうか深遠に辿りついて10秒でこの展開ってどうゆうことーーっ!!」 ![]() 激闘の末、俺達はル・アハ及び彼女が蘇らせた伝説の人物『フョリ』と『ホルゲール』を倒した。 「はあはあはあ・・・。」 ![]() 「こ、今回はさすがに無茶振りも良い所だったわね。」 「なんとか勝てて良かったですう。」 「・・・ありがとう。」 ![]() ![]() 「ひっ!」 ![]() 「ま、まだヤル気!?」 気が付けば、フョリとホルゲールの亡霊が俺達の傍に佇んでいた。 「・・いや。私達はただお礼を言いたいだけ。」 「望まざるも、奴に召還されて私達夫婦は無理やり働かされていた。あなた達のおかげでようやく安息の眠りが得られるわ。」 「お礼にこの剣を差し上げよう。」 「こ、これは?」 「『ゴーストブレイド』と言う。戦う相手の装備に関係なく、ダメージを与えることができるわ。」 「それは凄いわね。私が頂くわ。」 「え、そんな、先輩!」 「なによぉ。不満なわけ?魔法使いのカイトくんより、剣士の私が持ってた方が良いに決まってるじゃない。」 「そりゃそうですけど。」 ![]() 「はい、決まり!」 ![]() |
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