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「ル・アハの旦那さんは先の大戦の戦没者だったんですねえ。愛する人を突然失ってル・アハはつらかったんでしょうね。」 ル・アハの実験室兼寝所を漁っていた俺達は、帝国から彼女に届けられた一通の手紙を読んで、事情を把握した。 ![]() 「だからと言って、何をやっても許されるわけじゃないわ。」 ![]() 「それはそうなんですけど・・・。」 「あっ。宝箱に目当ての物がありましたよ。」 ![]() 「本当だ。『鍛冶の巨匠の指』ね。オークが言っていた通りの意匠だし、間違いないわね。」 ![]() 「結局、ル・アハを倒すことが勇気や力を示すことになったんでしょうかね。」 ![]() 「どうかしらね。オークの基準は、我々には思いも寄らないことかもしれないし。」 「ま、ここで考えていても仕方ないですね。戻りましょう。」 「おおっ!まさか本当に『鍛冶の巨匠の指』を持って帰ってくるとは!」 「これで中に入れてくれる?」 「ああ!入るがいい!」 「ようこそ。私はヤツール。お前達には早速、長に会ってもらわねばならない。」 「何をするの?」 「彼に親族として認めてもらうのだ。」 俺達は要塞の中心にある、一際大きな屋敷へと向かった。 「良く来たな。人間の子らよ。私達オークは人種を超えて、力と勇気を示せた者を歓迎する。」 「俺達、あんたの仲間に言われて『鍛冶と巨匠の指』を取ってきたんだけど?」 「ああ、そうらしいな。ヤツールからすでに報告を受けている。お前達は今、この瞬間からオークの親族だ。お前達が自由に要塞への出入りが出来るように、仲間には伝えておこう。」 「しばらくここに滞在させてもらってもいい?」 「もちろんだ。」 ![]() 「やった!オークの暮らしぶりを体験できる。これで研究が進むぞー。」 ![]() PR |
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