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「何?闇の一党の一人を倒した!?それは本当か?」 「ああ。本当だよ。あっちの小屋に死体が転がってる。」 「・・・どうやら本当らしいな。これは前代未聞だぞ。お前はすぐにでもドラゴンブリッジにいるマロ指揮官にこの事を報告してくれないか?礼金はたんまりと出るだろう。」 「喜んで!」 「吉報だ。長年奴らを追っていたが、これほどの報告を受けたことは無い。」 「それは何よりです。」 「どうだ?もう一働きしてみる気はないか?報酬は30倍だ。」 「やります!」 マロ指揮官が極秘裏に掴んだ情報を教えてくれた。 闇の一党のアジトに入る為の暗号だ。 (そこまで掴んでいるなら、さっさとアジトを強襲しても良かったのでは??) ・・・と、思わないでもなかったが、報酬の為に依頼人の機嫌を損ねかねない発言は控えることにした。 天誅! 天誅!天誅! 天天天天天天天天天天天天天天天天天天天天天天天天天天天天天 誅誅誅誅誅誅誅誅誅誅誅誅誅誅誅誅誅誅誅誅誅誅誅誅誅誅誅誅誅 はっはっはっはっはー!! 暗殺者集団『闇の一党』ここに壊滅せりーーー!! 「今日は何と言う最良の日だ!お前のおかげでスカイリム中の民が枕を高くして眠ることができる。ありがとう。本当に良くやってくれた。ありがとう。」 「それより・・・。」 「ああ、分かってる。好きなだけ持ってってくれ。」 「ひゃっほーい!」 マロ指揮官が用意してくれた莫大な報酬は、俺と先輩がしばらく遊んで暮らせるほどだった。 当分の間は冒険を止めてゆっくり過ごすかな・・・。 <第2部 完?> PR |
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俺を見下ろす者が言った。 「あなたは大きな過ちを犯したの。」 「過ち?」 「そう。あなたはリフテンで殺しをしたわね?見事な手際だわ。」 「誤解してるようだけど、あれは俺がやったんじゃない!」 「言い逃れしようとしても無駄よ。今、あなたが生き延びる為にはたった一つの方法しかない。」 「は?いきなり何言ってんの?」 「まだ分からないの?あなたは闇の一党の仕事を横取りしたのよ。孤児院での殺しは本当は闇の一党が行うはずだった。」 「だから殺してないって!」 「・・ふふ。今更慌てたって駄目よ。あちらを御覧なさい。」 指差すほうに、皮袋を被せられた者達がいた。 「この小屋を生きて出たければ、誰かを1人殺さなければいけないの。ふふ・・・さあ、誰を選ぶ?」 「・・・・。」 「ふふ。さあ、どうしたの?早く決めなさい。」 「決まったよ。」 「ふふ。さあ、誰を選んだのかしら?」 「お前がくたばれ!」 そう言って、俺は火球を闇の一党を名乗るものに放り投げた! 「きゃああああああーーーーー!!!」 「うわ。こいつ結構若いじゃん。」 動かなくなった闇の一党の仮面を剥ぐと、中からかなりの美女の素顔が現れた。 スタイルも抜群。さぞや男性にもモテただろう。 なんとか小屋を脱出すると、先輩がやってくるのとほぼ同時だった。 「心配したわよ。急に姿が見えなくなったから。随分と探したわ。」 「怖かったよ~先輩。」 |
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黒い手形の描かれた変な手紙を受け取った俺だったが、大して意にも介さず忘れて数日が経った。 「あ~眠ぅ~。」 とある日、徹夜でスカイリムの伝承に纏わる本の研究をしていた俺は、睡魔に負けて朝っぱらからベッドに横たわった。完全な昼夜逆転の生活だ。 しばらく寝入っていたが、ふと気配を感じて目が覚めた。 あれ?先輩の家じゃ・・ない?? 誰か・・・いる? 「誰だ、あんた?」 |
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半ば呆然としながら、俺と先輩はウインドヘルムへと戻った。 「で、どうなの?親切者のグレロッドはどうなったの?」 「彼女は死んだよ。」 「やった!ありがとう。やっぱりあなた達に頼んで良かった。」 「いや、俺達は何も・・・。」 「そうだったね!報酬の事を忘れてたよ。どうぞ、もらって。僕ん家の家宝なんだ。」 「そ、そんなの貰えないよ。俺達何もしてないのに。」 「何言ってんの!十分にしてくれたよ。」 「第一、俺達闇の一党ですらないんだぜ。」 「またまたあ。あなた達が闇の一党でなかったら、誰がグレロッドを殺るって言うのさ。」 結局、アレティノ少年は感謝の涙を流すばかりで、全く取り合ってくれなかった。 またもや呆然とする俺に、怪しげな郵便配達人が手紙を手渡してきた。 「誰から?」 「俺も知らない。ただあんたに渡すように言われて、たんまりと報酬をもらった。」 「なんで裸?」 「山賊に身包み剥がれたんだ。でもその手紙だけは守った。大金がかかってるからな。」 うわあ・・変な手紙。 |
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「来ちゃったわね。」 「ええ、来ました。」 「で、どうするのよ。本当に殺っちゃうわけ?」 「まさか、そんな!でも、アレティノ君の必死の表情見てると、放っとけなくて・・・。」 「怖くて・・・の間違いでしょ?」 「・・・・。」 俺と先輩がはるばるリフテンまでやってきたのは、言うまでもくウインドヘルムでアレティノ少年と絡んでしまったからだ。薄気味悪い儀式の現場まで見させられた挙句、年端も行かない少年ににやりと笑われては引くに引けなくなってしまったのだった。 とは言え、まさか闇の一党の代わりに殺人の依頼を受けた訳ではない。 とにかく事情を調べる為にアレティノ少年が預けられたオナーホール孤児院へとやってきたのだ。 「お前ら豚どもに引き取り手なんてあるものかい!」 「うん、親切者のグレロッド。」 「私が面倒看てやらなきゃ、とっくの昔にお前らは野垂れ死んでたんだよっ!」 「そうだね。親切者のグレロッド。」 「分かってんなら、キリキリと働きな!このロクデナシ共がっ!」 うわあ・・・。 孤児院内に入って、いきなり数人の少年少女たちを怒鳴りつける老婆の姿が目に飛び込んできた。 まさにアレティノ少年が言っていた通りの鬼ぶりである。 「何見てんだ?若造が!?さっさと去ね!」 入口に立つ、俺と先輩の姿に気付いて、老婆は毒づいてきた。 一応、断りも無く入ったこちらも悪いが、この言葉遣いはいかがなものか・・。 う~ん、カチンと来たぞ。 「うっ!」 俺が老婆に一言文句でも言ってやろうと前に踏み出した瞬間、老婆は食していたパンを喉に詰まらせたかと思うと、あっという間にひっくり返って、そのまま息絶えてしまった。 え? マジ? ・ ・ ・ 「ま、まさかおにーちゃん達が殺したの?」 「い、いや違うんだ!このお婆さんが勝手に・・!」 「誤魔化さなくてもいいんだよ!ありがとう!本当にありがとう!」 「いや、本当に違うんだって!」 「大丈夫!僕達誰にも言わないよ。だって感謝してるんだもん!」 「これで酷い生活ともおさらばだ!やった!お兄ちゃん、本当にありがとう。」 ふぅ~~。今日もお日様の光が眩しいなあ! 「現実逃避してるところ悪いけど、今の状況ってやばいよね?」 「やっぱ、先輩もそう思います?」 エライことになってきたーーー! ![]() |
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