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【2025/05/01 02:56 】 |
137 ウィンドヘルムの戦い1


帝国軍によるウインドヘルムへの総攻撃がいよいよ始まった。
火球が次々と打ち込まれ、街のあちらこちらから火の手が上がっている。



「歩兵隊、突撃せよ!」
「おおおおおーーーーーっ!!」


テュリウス将軍の号令の下、兵士達が城門を突破して、街中に躍りこんで行く。



道を開けろ!



拙僧の邪魔をするな!



死に急ぐんじゃねえ!



敵に投げかける言葉とは裏腹に、ストームクロークにとっては災厄の如き、拙僧の進撃は宮殿前で一旦止んだ。

この門の向こうにウルフリックがいる。
彼を倒せば、内戦は一先ず終結するだろう。

だが、本当にこの道を選んで良かったのか?

ただ単に早く戦争を終わらせたくて、一方の側に付くことにした。
そして、たまたま惚れた女が帝国側にいた。
ただそれだけだ。

帝国が常に正しいとは思わない。
テュリウス将軍が人格者という訳でもない。

戦争の最中、幾度となく考えては消え、消えては考えた思考が、今また拙僧の頭の中を駆け巡っていた。
思わず握っていた剣を下ろし、俯く。

だが・・・・、



「……なるようにしか、ならないんじゃね?」


ふと、いつぞやホワイトランで酒を飲み交わした男が言っていた言葉を思い出した。
確か、『便利屋』を名乗っていたな。
飄々としていながら、内には篤いものを秘めているような男だった。


(そうだな。ここまで来たんだ。今更悩んでいても始まらん。)

拙僧は再び、顔を上げて一歩を前へと踏み出した。
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【2012/06/19 21:01 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
136 アモル砦の戦い


「・・・ショック。とうとうあなたと同格の地位になったってわけね。」
「何もそんなにあからさまに態度に出さなくたって。ぷぷぷ。」
「笑うんじゃないわよ!」
「そんなことより、次の標的はアモル砦か?」
「一端の口を利くようになって・・・きーっ、憎たらしい!」
「おいおい。いつまでもいじけるなよ。もう拙僧行くぜ。」
「勝手にしなさい。」

完全に僻みモードに入ったリッケ特使を放って、拙僧はイーストマーチ地方の要であるアモル砦の攻略にかかった。
ここを落とせば、あとは首都ウインドヘルムのみだ。



全軍!我に続けえええええーーー!



敵は少数だ。一気に力押しで攻める!

「正面は拙僧に任せろ!」



えいえいおー!
帝国万歳ーー!皇帝陛下万歳ーーー!


数刻の後、拙僧は帝国軍の勝ち鬨を声を聞いていた。



「ふん、活躍おめでとう。」
「リッケも来たら良かったのに。」
「誰かが本営を守らないといけないの!」
「じゃあ、拙僧はテュリウス将軍とウインドヘルムの攻略に行ってくるから。」
「え?私には声がかかってないわよ。」
「だって本営を守るんだろう?」
「きいいいい!小憎たらしいったらありゃしない!」
【2012/06/18 21:34 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
135 カスタブ砦からの救出


「今、着いた。」
「あんたね。さっさと中に入って!」

リッケ特使は、拙僧をテント内に招きいれた。


「さっそく今回の作戦を説明するわよ。目的はカスタブ砦の攻略。中に囚われている捕虜がいるから、彼らを救出した上、内部から砦を攻略して欲しいの。まずは砦付近に小隊を派遣しているから、合流してから作戦に取り掛かってね。」



カスタブ砦に向かった拙僧は、野良ドラゴンに襲われている味方兵を発見した。
「今、助けるぞ!」

拙僧は寸でのところで、ドラゴンを打ち倒し、味方の命を救うことができた。



「危なかったぜ、相棒!」
「ハドバル!お前だったのか。」
「ありがとよ。今回の任務は前回よりもヘビーだ。よろしく頼むぜ。」
「作戦はあるのか?」
「ああ。まあ、聞いてくれ。まずお前が中に侵入する。」
「いきなり拙僧かよ。」
「固いこと言いっこなしだぜ。ストームクロークも知らない勝手口があるんだ。中に入ったら、牢まで進んで味方を助けろ。途中で出会った敵は始末していいぞ。」
「ま、それしかないわな。」
「後は、中の奴らと一緒に大暴れしてくれ。騒ぎが聞こえたら、俺達も突撃する。中と外からの挟撃だ。」



さあて行きますか!



おお、これが使われていない通路の入口だな。



潜入成功!おっと食卓の上に牢屋の鍵を置き忘れている奴がいるぞ。



あ、出会った敵は~



サクサクっとね!



「助けに来てくれたのか!早く、早く出してくれ!」



「どうせ一度諦めた命だ。俺達全員、あんたに預けるぜ!何でも言ってくれ!」
「よし!鬱憤も溜まってるだろう。思いっきり大暴れして、この砦を奪ってしまおう!」
「うおっしゃあああ!」



無駄無駄無駄ぁぁぁ!!



「おう、ハドバル!」
「よくやってくれた!カスタブ砦が落ちたぞ。数的不利もあんたの活躍のおかげで、どうやらこっちの大勝利だ。」
「みんなの力さ。」



ドール城に戻った拙僧は、テュリウス将軍の大歓迎を受けた。

「よくやってくれた!お前さんの功績に、最高の栄誉を持って応えねばな。」
「それはありがたい。」
「お前さんを『特使』に任ずる!今後は私の片腕として、大いに力を揮ってくれ!」
【2012/06/18 00:08 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
134 グリーンウォール砦の戦い


「うぉーい。今帰ったぞー!」



「よくやったわ。これで敵の武器や資金は枯渇しているはずよ。好機到来だわ。リフトの要であるグリーンウォール砦を陥落させるわよ。あなたも戦闘に参加してちょうだい。」



攻めろー!



敵の士気は低いぞー!やっちまえ~!

・・・砦の陥落はあっという間だった。



「またもや大手柄だな。」

拙僧はリッケ特使の命を受けて、テュリウス将軍へ戦況の報告をしていた。

「いよいよウインドヘルム要塞の攻略にかかるぞ。リッケ特使の指揮下に入り、大いに活躍してもらいたい。」

この内戦も大詰めだ。
【2012/06/17 22:48 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
133 心からの賛辞2


「よくやったわ。アヌリエルを味方にしたのね。」
「早速、彼女から情報を得たぜ。明晩、リフテンから大量の金貨と武器を積んだ荷馬車がウインドヘルムに向かうらしい。」
「上出来ね!早速、小隊を街道に配置して待ち伏せさせるわ。あなたも彼らを支援して頂戴!」
「分かった。」



「よお!誰が来るかと思えば、あんただったか。」
「ハドバル!お前、隊長になったのか!」
「ああ、トントン拍子に昇格さ。どうもあんたと出会ってから、ツキが回ってきてるらしい。」
「良かったな。今回、組めるなんてうれしいぜ。」
「こちらもだ。上手いことやって、後で酒でも飲み交わそう。」



「荷馬車にトラブルがあったらしくてな。奴らは今、近くで野営してる。まず俺達が見張り番を射るから、お前は野営地に乗り込んで、注意を引いてくれ!そしたら俺達が背後から次々に狙い撃ってやる。」
「よし、その作戦で行こう。」



「ほう~ら、鬼さんこちら!」

拙僧が姿を見せると、ストームクローク兵は全員がハドバル達の潜む茂みを背にするようにして、密集隊形を組んだ。そこからは一気に片がついた。ハドバル達の矢はことごとく敵兵に突き刺さり、あっという間に一人残らず、地に倒れ伏したのである。



「上手くいったな!」
「ああ、俺たちは最高のパートナーさ!」

ノルド同士の骨肉の争いという、全く実りのない戦いだが、かけがえのない戦友の存在が拙僧の心を癒してくれている。
【2012/06/17 21:41 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
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