緊急連絡を受けて、慌ててウインターホールド大学に戻ってきた。

聞けば、生徒数名が地下へ行ったきり、行方不明になっているという。
探索を命じた先生の話によれば、地下には怪しげな手のモニュメントやら、召還陣やらがあったらしい。

何故、そんな事実に今まで気付かなかったわけ?
「いや、まあ教師も生徒も皆、自分の研究以外にあまり関心がありませんから。」
捜査を命じた教師は素っ気無くのたもうた。
「そろそろ、自分の研究室に戻っていいですか?」

「何言ってんの?生徒が行方不明なんだぜ。」

「はあ・・・あ、そうそう。何やら奇妙な指輪を見つけました。あれが関係あるかも。」

「そういう事は早く言えって!」
お馬鹿な捜査官は、ブツをわざわざ大学の図書室に置いてきたというので、一発殴ってから、ブツを取りにやって来た。
ああ、これね。・・・見た感じ、変わったところは見受けられないけどなあ。
手のモニュメントと指輪・・・もしやと思い、試しに指輪を嵌めてみたら・・・ビンゴ!
モニュメントがもぞもぞと独りでに動き始めた。気色悪ぅ
んん?なんか骸骨が出てきて周囲をぐるぐると回り始めたぞ。

うわ!誰か出た。
「我が名はヴェレーク・セイン。お前か?我を召還したのは?」
「ああ。そんなつもりなかったけどな。」
「なんと面白きことよ。人間風情にこうも立て続けに我が呼び出されるとは。最も前の者たちは、力なき故、我を中途半端に呼び出した罰として死をくれてやったがな。」
ぷち
「・・・それって、かわいらしい女の子達じゃなかったか?」

「う、む?」
「眼鏡っ子やら妹系やらツンデレ系やら不思議ちゃんやら、いろいろいただろう?」

「ん、ん~??いたかも。」
「ハイ、お前はもう死んでいます。」

「え?え?」

「拙僧の大学の生徒に手を出して、生きていられると思うなよ!美人を集めるのにどんだけ苦労したか分かってんのか?ああん!?」
「ま、待て!俺が生涯をかけて集めた宝をやるから待て!」



「だ~か~ら、お前はもう死んでるの。死者が何言い出すわけ?」
ぐえっ
拙僧は生徒達の仇を取った。
デイドラにしては弱すぎて、拙僧に攻撃を仕掛けた途端、勝手に倒れたんだが。
後日、ヴェレーク・セインの残した宝を求めて、地図に載ってた場所へとやって来た。
ま、それはそれ。これはこれ。
うお!急に何か現れやがった!
おお~。金の延べ棒やら黄金のディベラ像やら、なかなかにゴージャスやのぉ。
この分だと、宝箱の中は??
63ゴールドとロックピック4個・・・って、ええ!
たったこれだけかよ!
デイドラが生涯を賭けて集めた宝なのに・・・ヴェレーク・セインって相当な小物なんだろな。

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