「勇者よ。私はこれから灯りを使って、祭壇内に一条の光を送り込みます。」
「光を?」
「その光は、祭壇を荒らす不浄の者が施した封印を解く力があります。」
言っていることの意味がよく分からなかったが、ともかく祭壇へ向かってみることにした。
ああ、こういうワケね。
進む先々で、台座を作動させると、光の屈曲率が変わり、光が迷宮の先へと進む仕組みになっていた。
それに合わせて、押しても引いてもビクともしなかった扉が次々と開いていく。
ある程度進むと、一旦外界に出た。
そして、また中へ。
なぜ、最初からこちらの迷宮に向けて、光を放たなかったんだろう?
過程も大事?いやいや、結果が全てでしょう。
タカビー女の考えていることは良く分からんわ。
そして、光はとうとう最終地点へ。
敵さんも、ウヨウヨ湧いて出てきよったでえ~。


戦いは、激闘だった。

一人をしばき倒す間に、横から何人にタコ殴りされていたかも良く分からない。
久々に回復薬のお世話になったぐらい、一時はヤバかった。
だが、最後にはしっかりと拙僧が勝ち鬨を上げることができた。勝ったどー!
手を形取った、少々キモイ台座には、剣が突き刺さっていた。

これか・・・メリディアが取って来いと言っていた剣は。
そして、その剣を抜いた瞬間、またもや拙僧はテレポート!

もう勘弁して~。
タカビー女に感謝の意を表明されたが、高度1万mとかで、そんなことされてもね~。

ま、タカビー女の力を宿した剣は、ありがたくもらっておくけど。。

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