忍者ブログ
  • 2025.03
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 2025.05
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

【2025/04/29 05:35 】 |
177 大惨事の原因2


「今なら地下にいるよ」

そう主人は教えてくれた。拙僧はここで一泊することに決め、かなり気前良く宿賃を支払った。

「早速ワインを頂くとしよう。」
「どうぞどうぞ。好きなだけ飲んで下さい。」

金払いの良い客にはどこまでも慇懃になるらしい。
地下へと下りていくと、いきなり彼と出会えた。

辺鄙な場所の宿屋に長逗留していると、話し相手もろくにいないらしく、拙僧のような他の宿泊客なんて久しぶりらしい。
たちまちのうちに我々は意気投合して、朝まで飲み明かした。



翌日の昼過ぎ、寝坊した拙僧はのろのろと起き出すと、主人が「彼なら池の方へ行きましたよ。」と教えてくれた。



「よぉ。」
「やあ、兄弟。ぐっすり眠れたかい?」
「ああ、あんたは?」
「いや、まだまだ寝たりないよ。外の新鮮な空気を吸ったら、また寝床に戻ろうと思っていたところさ。」



「ここでさっさと寝てしまいなよ!」



あばよ、美食家。楽しい一刻を過ごせたぜ。



さあて、死体を池の中に隠して、発見が遅れるようにしよう。




ちゃっぽ~~ん。



「はっはっは。よくやった。とある辺鄙な場所に建っている宿屋で、一人のオークが姿を消したそうだ。」
「へえ、そんな細かいことまですぐ噂になるんだな。」
「あと、マルカルスの料理長が殺されたらしい。」
「へえ。珍しいこともあるもんだな。ちょうど拙僧も彼に会いに行ってたんだ・・・なんちて。」
「よくやってくれた!改めて、お前の能力の高さには舌を巻くよ。」
「大したことじゃないさ。」
PR
【2012/07/25 21:11 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
176 大惨事の原因1


拙僧はフェスタスから指示をもらうため、彼の下へとやってきた。
この頑固で偏屈な老人は皆から一歩距離を置かれているが、どういうわけか拙僧は気に入られているらしい。

「『美食家』を知っているか?」
「顔も名前も知らない。」
「まあ、そうだろうな。彼の・・美食家が男だったらの話だが・・正体は謎に包まれている。」
「そいつと皇帝暗殺にどう関わりがあるんだ?」
「美食家はタムリエルでも随一の料理人でな。彼が今度、皇帝の料理を作ることになっている。」
「そこで彼に成りすまして、皇帝に毒を盛ればいいんだな?」
「ああ、そうだ。」
「しかし、どこの誰かも分からないんだろう?」
「知っているのはスカイリム中でたった一人、マルカルスの料理長アントンだ。」



「何のことだか、さっぱりだ。さ、帰ってくれ。」
「ネタは挙がってるんだ。しらばっくれても無駄だぜ。闇の一党はあんたを標的と定めるだけだ。
「や、闇の一党!!分かった分かった!喋るから見逃してくれ~。」

宿屋『ナイトゲート』に長期滞在しているバラゴグ・グロ=ノロブというオークが、どうやら『美食家』らしい。



すまんね、アントン。闇の一党が見逃すはずないじゃん。
・・・この後、彼には永久の眠りについてもらった。



ナイトゲートに到着した拙僧は、宿屋の主人に聞き込みをした。
彼によると、美食家は日中は池のほとりでぼーっとし、夜は地下のワインセラーでちびちびとやっているらしい。
【2012/07/23 23:23 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
175 乱心の治癒2


拙僧はドーンスターの聖域へと向かうにあたり、アストリッドからシャドウメアという駿馬を譲り受けた。



池から煙と共に登場してカッコイイ!!



アーンビョルンはあっさりと見つかった。
ドーンスターの聖域の入口で蹲っていた。

「道化め。ナイフの使い方だけはばっちりらしい。腹をざっくりとやられちまった。」
「大丈夫か?」
「ああ。なんとかな。それに奴にも相応の傷を負わせてやったぜ。追い討ちをかけようとしたが、奴は聖域の内部に逃げ込みやがった。生憎、合言葉を知らなくてな。」
「それなら拙僧が調べてきたから大丈夫だ。それよりあんたは帰れ。あとは拙僧が引き受ける。」
「すまねえ。この体たらくじゃ、足手纏いになるだけだな。」



「人生で最大の不安とは?」
「無知でいることだ。」
「主よ、お入りください。」



聖域の床には点々と血が落ちていた。
シセロのものだろう。こいつを辿れば、彼の下に行ける筈だ。



ビンゴ!

「・・・やはり、あんたが来たか、聞こえし者よ。最強を倒すには最強をぶつける。アストリッドはセオリーを守ったわけだ。」
「あんたが最強かどうかはともかく、拙僧がその気になれば、あんたの命は10秒と持つまい。ましてや怪我をしてれば尚更だ。」
「・・・好きにしてくれ。どうせシセロに抵抗する力はない。」
「そうだな、好きにさせてもらおう。」



きゃ、やめ、いやぁぁあああーーー!

「大のおっさんが、まっ裸にされたぐらいでわめくんじゃね~よ。」
「お、おま、おまえ何を?」
「逃がしてやるのさ。生きていられたらな。」
「重傷を負って、裸で放り出されるんだ。あんたは鬼だ。」
「別に冥土に送ってやってもいいんだぜ。」



拙僧は死に掛けているくせに、口数の減らないシセロを残して聖域を去った。



「お帰り。夫も先程帰ったところよ。助けてくれてありがとう。」
「いや、大したことはしていない。」
「それで奴は?仕留めたの?」
「ああ。あんたのお望みどおり細かく切り刻んで、魚の餌にしてやった。(嘘)」
「その服は?」
「ああ、高そうなんでもらったんだ。奴をバラバラにする前に脱がした。欲しいか?」
「いいえ。それはあなたの物よ。ところで、あなたのおかげで内部の問題は片付いたわ。これでようやく皇帝暗殺の方に専念できる。少し休憩したら、フェスタスの所に行って頂戴。彼に次の作戦の計画を任せてあるの。」
【2012/07/23 21:20 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
174 乱心の治癒1


「護衛隊長の息子を上手いこと反逆者に仕立てあげたぜ~・・って、ヴィーザラ!どうかしたのか!?」
見れば皆も集まっている。

「シセロのイカレ野郎がとうとう本当に狂気に走ったのよ。彼はアストリッドに斬りかかったの。でもそれに気付いたヴィーザラが咄嗟に間に割って入って怪我を負ったのよ。」
「大丈夫よ、万能薬を今付けてあげるからね。」
「許さんぞ。シセロめ。絶対に後悔させてやる。」
「私も今回ばかりは皆と同じ意見だ。まさか護りし者がこんな凶行に及ぶとは。」
「夫が彼を追跡して、そのまま戻らないの。無事だと良いのだけれど。」

皆、興奮して収まりがつかないようだ。
殺しの任務は淡々とこなすクールさを持っていても、家族を傷つけられると激情に駆られるらしい。



シセロの使っていた部屋を探ると、彼の日記が出てきた。



「彼の行き先について、何か手がかりはあった?」
「ああ。日記が出てきたんだが、これによれば彼はドーンスターの聖域に向かったらしい。」
「ドーンスターの?あそこは閉鎖されて久しい場所よ。」
「そんな場所を知っているなんて、奴はさすがに情報通だな。」
「奴を追って、始末して頂戴。そして夫を無事に連れて帰って。お願い。」
「善処しよう。」
【2012/07/22 21:32 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
173 安全の侵害


「アストリッドから『ガブリエラの指示を受けろ』と聞いた。」
「ええ。今回の作戦は私とアストリッドで立てたの。」
「へえ。単なる不思議ちゃんじゃなかったわけだ。」
「何か言った?」
「いいや、何にも。」
「まあ、いいわ。今回の作戦は皇帝の護衛隊長に的を絞るの。」
「そいつを殺るわけか?」
「いいえ。殺したところで代わりが来るだけ。それじゃ無意味だわ。殺すんじゃなくて弱らせればいいの。」
「弱らせる?」
「そう。彼の息子に反逆者の汚名を着せて殺すのよ。そうすれば彼は息子を失った喪失感やら、息子が反逆者だったかもしれないという驚き、それに自身も疑われるという焦燥等いろいろ心に隙を抱えることになるでしょうね。」
「なるほど。部下や味方との連携も上手くいかなくなるかもしれんな。」
「その通りよ。皇帝来訪を間近に控え、息子は丁度これからスカイリム全土の巡回に回る事になってる。殺すならその時ね。」
「了解。」
「殺した後に死体の懐にこの偽書状を忍ばせて頂戴。そうしたら彼は一人前の反逆者よ。」



「巡回ルートって分かるか?先回りして待ち伏せしやすいんだが。」
「知らないけど、ドラゴンズリーチの本営の方に予定表があるはずよ。一通失敬するといいわね。」



ドラゴンズリーチでは丁度、父親が息子を送り出すところだった。

「行ってくるよ、父さん。」
「ああ、くれぐれも用心するんだぞ。」
「何言ってるんだよ。もう子どもじゃないんだぜ。」
「バーカ。お前は何歳になったって俺の子どもだよ。」

微笑ましい親子の風景である。
っと、見とれてないで、先に予定表をパクッておこう。




おーおー。無造作にテーブルの上に一通放置されてたぜ。GET!



さーて、息子君の一人旅は始まったばかり。
どこで終わりにしてあげようかねえ。



最初の街ソリチュード到着後にあっさりと殺っちゃいました。
一件目の巡回を終えて、明らかに気が緩んでたもんでね。



偽書状も懐に入れたし、後は旅人が彼を発見するのを待つのみ。



「うふふ。よくやったわね。報酬と、最適な場所で任務を完了させたボーナスをあげるわ。」
「毎度あり~。」

【2012/07/22 16:57 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
<<前ページ | ホーム | 次ページ>>