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【2025/04/28 03:49 】 |
192 創始者の角笛2


結局、角笛を持って帰らなかった時のグレイビアードのしたり顔を見たくなくて、止むを得ずリバーウッドへとやって来た。
さっそく宿屋へと向かい、手紙の指示通り、『屋根裏部屋に泊まらせてもらう』ように交渉を始めた。

しかし、女将は困惑顔だ。
それもそのはず、この宿には屋根裏部屋など無いのだと言う。



部屋がないのなら、どうしようもないので、とりあえず別の部屋に落ち着くことにした。
一息ついていると、女将が部屋へとやってきた。

「ごめんなさい。とりあえず敵かどうかを調べさせてもらったの。」
「え?」
「あなたの探し物を返すわ。はい。」



そういって渡されたのは、角笛だった。
ってことは女将が、ダンジョンに手紙を残した張本人!?

「その通りよ。別に悪意はなかったの。でも手間をかけさせてごめんなさいね。」
「目的は何だ?」
「その質問に答える前に、着いてきてほしいところがあるの。」



女将は徐に隠し扉を開くと、中へと入っていった。
「大丈夫よ。罠なんかじゃない。第一あなたを殺したかったら、もっと別のチャンスを狙うもの。」



地下は意外と広く、刀剣やら防具やらが所狭しと置かれていた。

「ここは・・・?あんたは何者だ?」
「まずは今回の仕出かしたことの目的を教えてあげる。・・・あなたと秘密裏にコンタクトを取りたかったの。」
「拙僧と?」
「ええ、つまりはドラゴンボーンとね。」
「何の為に?」



「・・・申し訳ないけど、質問タイムはここまで。」
「まだ一つしか・・答えをもらってないけど?」
「ここまでったらここまで。」
「ぶー。」
「まずは、あなたが本当にドラゴンボーンであることを証明して欲しいの。その後ならいくらでも答えるわ。」
「フン・・・何をすればいいんだ?」
「決まってるじゃない。」
「?」
「ふふ・・・ドラゴンを倒すのよ。」



冗談じゃねーぞぉぉっ!

「ちょっと待ちなさいよ~!そっちじゃないわよ~!」
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【2012/08/08 20:47 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
191 創始者の角笛1


拙僧はグレイビアードとの売り言葉に買い言葉の応酬の果て、勢いでウステングラブへとやってきた。



はて洞窟は広いが、いつもならちょくちょく見かけるドラウグルやらがあまりいない・・・?



あ、やっと一匹発見!



仕掛けらしきものも解除されてて、素通りだし・・。
なーんかおかしい。いつもと違うと、調子が狂うなあ。



お、何か出てきた。



ドキドキ



・・・。



・・・・で?


一体、どういう意味が?
・・・ってか侵入者が来るたびにこれやってるのか?

意味不明なモニュメントが派手に出てきて、ただそれだけで終わっちゃった。
古代人のやることには理解が追いつきません。



大した苦労もなく、あっさりと最奥部に到着~。



でもでも、角笛が本来あったであろう場所に手紙らしきものが。



・・・なになに。どうやら先客がいたらしい。
返して欲しくば、リバーウッドの屋敷に来いって書いてある。
めんどくさ~。行くのやめようかな~。
【2012/08/08 20:19 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
190 声の道


真面目に7千階段なんか上ってられるかっツーの。
ハイヨー!シャドウメアー!!

拙僧はかなりの間、放ったらかしにしていたバルグルーフの指示通り、ハイ・フロスガー寺院へと向かっていた。



途中、巡礼者を名乗る女と出会った。
物好きもいるもんだ。



おい、シャドウメア・・。いつの間にか雲が下に見えるぜ。



やっと、着いたー!
さあて、グレイビアードとやらに会って、さくっと技を伝授してもらおうかね。



「他人の家に勝手に上がり込んでんじゃねーぞ、オラア!」

えええーー!?

・・・いきなり、グレイビアードに喧嘩売られた。



「お、どーしたんよ?アーンちゃん?」
「どーしたもこーしたもねーよ。こいつが勝手に土足で寺院に上がりこんでるもんよ~。」
「ああん?何者だ、てめえ?」

拙僧が一人のグレイビアードと睨み合ってると、仲間がぞろぞろやってきやがった。
しかも揃いも揃って柄が悪いと来たもんだ。



お前ら、ごちゃごちゃ、うるせーんだよ!

因縁を付けてきたグレイビアード達が鬱陶しくなり、思わずシャウトをぶつけてしまった。
ちょっとやりすぎ・・たかな?



「てめえ、何してんだよ、おおう!?」
「ナメてんじゃねーぞ!」



・・うわ、余計雰囲気悪くなった。



か~~~っ



ぺっ!



うわ、汚ねっ!
・・・こいつ、唾飛ばしてきやがった!



「上等だ、表出な!」

そう言って、グレイビアードはたちまち姿を消した。



さすがに唾まで吐かれて、黙っていられるほど、拙僧も人間が出来ちゃいない。
売られた喧嘩は買ってやろうじゃありませんか!

勇んで中庭に出た拙僧を、グレイビアード達が取り囲んだ。

「おう、拙僧一人に全員でかかってくる訳か。それぐらいでなくちゃ勝てるわけねーよな。さすがグレイビアード、ちゃんと実力差が分かるようだな。」
「・・・駆けっこだ。」
「・・・へ?」
「駆けっこで勝負だ!」
「・・・はあ?駆けっこだとぉ?子どもじゃあるめーし。」
「ふん!自信がないのか?」
「分かったよ!やってやるよ!」
「ふん、ハンディやるぜ。シャウト使ってもいーぜ。」



「ふん、じゃ、お構いなく!」

そう言って拙僧は吼えた。疾風のごとく、拙僧の体が凄まじい速さで移動する。



「余裕勝ち~!」

グレイビアードに圧倒的に差を付けて、拙僧はゴールに辿りついた。



「ちょっとぐらい速いからって、調子乗ってんじゃねーぞ!」
「別に乗ってねーよ。」
「そのどや顔がムカツクんだよ!」
「どーしろって言うんだよ!」
「・・・なら今度は、角笛を探してきな。それをここへ持ってきたら、実力を認めてやんよ!」

こうして拙僧はグレイビアード達と、一切折り合わないまま、ハイ・フロスガー寺院を後にした。
くそっ。
世間から隔絶された暮らしを送ってるだけあって、人付き合いってもんがなってねーぜ、アイツラ。



【2012/08/06 21:36 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
189 闇の一党永遠なれ


とある日、拙僧は夜母に呼ばれて彼女の元にやってきた。

「黒き聖餐が行われました。早速ホワイトランのキナレス聖堂に向かい、依頼人に会いなさい。」



こうして拙僧は夜母から声がかかる度に暗殺任務をこなすようになった。
たまには新人の育成を兼ねて、部下に実行させることもあったが。



依頼は尽きることなく、一党にも活気が出てきた。
まさに一党の新時代の幕開けだ。


とある日、拙僧は一党の運営をしばらくナジルに任せて、ホワイトランに帰ってきた。

息せき切って、久しぶりの我が家に飛び込んだが、もぬけの空だった。
この時間帯なら・・・・。



「・・・やっぱりここだったか。」
「あなた!」



「ただいま。寂しかったか?」
「当たり前じゃない!新婚早々に旦那に失踪された妻の身にもなってみてよ。」
「すまんすまん。色々あってな。」
「全部話してもらうわよ。」
「大丈夫かな?結構ショッキングなこともあるぜ。」
「見損なわないで。これでもあなたの妻よ。」
「ああ、そうだったな。」



「ねえ。あなたは冒険者だし、ずっとじゃなくていいんだけど。」
「ん?」
「できるだけ傍にいてね・・。」
「・・・ああ。」
【2012/08/01 00:19 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
188 あなたが敵の頭をどこに吊るそうとも…


「おはよう。」
「おはよう、よく眠れたか?」
「ああ。大仕事を終えた後だからな、ぐっすりさ。」
「それは良かった。急で悪いが、ちょっと頼まれてくれないか?」
「なんだ?」
「この聖域の改装さ。ここを単なる穴倉から、住居に変えたいんだ。ちょいと金はかかるんだが、いいだろう?」
「そうだな。せっかくだから金をつぎ込んで快適なものにしよう。」
「盗賊ギルドのデルビンが請け負ってくれるはずだ。」
「よし、早速拙僧が交渉してくる。」



「はっはー!ここで会ったが百年目!覚悟しな、聞こえし者。」
「悪いが、お前に構ってる暇はないんだ。じゃあな。」
「嘘嘘!冗談だよ。あんたに助けてもらって感謝してるんだ。仲間にしてくれよ。夜母の世話をする人がいるだろう?」
「勝手にしな。ナジルやバレットと喧嘩するなよ。」



「おいおい!とうとう闇の一党も率いることになったのかよ。すげえな。」
「まーな。で、金は入用なだけ色付けて払うからさ、聖域の改装を頼まれてくれんかな?」
「そりゃ、長の頼みとありゃ、タダだろうがやらせてもらうさ。だが、こないだの首飾り購入で結構資金がやべえからな。一応ありがたく代金を頂くことにするわ。」
「ま、よろしく頼む。」
「おーけー!じゃ、早速、若い者を向かわせるぜ。なあに、突貫で片付けるさ。」
「わかった。しばらくここでゆっくりしていこう。盗賊ギルドもご無沙汰だったしな。」



数日後・・・

ドーンスターの街の入口近くに抜け道を用意すると聞いていたが・・・これか。
なんかバレバレな感じだけど、大丈夫かなあ。



おおお、それなりに体裁が整った感じやな。

「あれ、ナジル。新人雇った?」
「ああ、粋のいいのを何人かな。女は結構可愛いぜ。」
「良くやった!いい仕事してるじゃん。」

あれ?あっちの部屋は?



ほほう・・拷問部屋と来ましたか。



さっそく4人いる囚人のうち、1人の口を割らせることに成功した。
彼女の実家の隠し財産がある場所を教えてくれた。

ふふふ、お宝GETだぜ~~。!
【2012/07/31 22:42 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
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