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【2024/05/22 06:48 】 |
197 外交特権3


別棟に入ると、すぐ近くの部屋から大声で話している高官と情報屋の話が聞こえてきた。
どうもサルモールが探している爺さんがいて、彼の行方を知っているという囚人が現在、地下牢にいるらしい。
話が終わると、高官も情報屋も部屋を出て行った。

入れ替わりに忍び込んだ拙僧は、高官の事務机から調査報告書を入手した。



ふむふむ。どうやらサルモールもまた、ドラゴンに関することはよく分かっていないらしい。



地下では、すでに相当痛めつけられている様子の男が繋がれていた。
拙僧が来たのを、また尋問官がやって来たのとを勘違いして、命乞いをしている。

「お願いだ。助けてくれ。もう全部話したよ。」
「もう一度聞かせてくれ。」
「あんた等の探している爺さんは、おそらくリフテンにいるんだ。あんた等の言う条件と容姿が似ているからだ。」



近くにはサルモールが書きとめたであろう、例の爺さんに関する報告書が無造作に置いてあった。

その爺さんとやらは、エズバーンという名でデルフィンと同じくブレイズの生き残りらしい。
サルモールは、エズバーンがドラゴンに関する情報を握っていると考えているようだ。



エズバーンに関する報告書を読んでいると、マルボーンが連行されてきたので助けた。
内通していたのがバレたらしい。

「ふん、忌々しいことだ。一生サルモールに追い掛け回されるのかと思うと、気が沈むぜ。あんたの手助けをしたことに、それだけの価値があればいいんだがな。」



拙僧は囚人達と共に脱走することにした。
幸い、地下道を通れば、上に戻らずに逃げることが可能のようだ。



やった!外だ!自由だ!

地下道を抜けた瞬間、囚人たちは勝手にどこかへと走り去った。
くそお、恩知らずな奴らめ。拙僧に何の挨拶もなしかよ。



「何ですって!エズバーンが生きてる!とっくに死んでるのかと思ってた。」
「あんた同様、ブレイズらしいな。」
「私は戦闘担当。彼は・・生きる辞書ね。情報担当だったから、確かに彼ならドラゴンに関する知識を持ってても不思議じゃない。サルモールよりも先に見つけ出さなきゃ!」
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【2012/08/12 22:16 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
196 外交特権2


「ようこそ、いらっしゃいました。スカイリムの高貴なるお客人。我々はあなたを歓迎します。」

大使館に入ると、さっそく館の主エレンウェンの出迎えを受けた。
うっ。いきなりの登場か。
簡単な挨拶だけして、さっさと離れるのがベターだろうな。
顔や声を記憶されたくないし、ボロを出したら大変だし。



拙僧が少し困惑していると、タイミング良く、バーテンダーが声をかけてくれた。

「いらっしゃいませ。お飲み物はいかがですか?」

良くみるとバーテンダーはマルボーンだった。
おそらく助け舟を出してくれたのだろう。

「マルボーン!主の私が話をしている最中に遮るとは、どういう了見ですか!?」
「・・・ああ、申し訳ございません。職務に夢中なあまりに、うっかりしておりました。どうぞお許しください。」
「今度やったら知りませんよ。」

拙僧は、エレンウェンとマルボーンが話している隙にこっそりとその場から離れた。



さらにタイミング良く、会場では騒ぎが持ち上がったようだ。
どうも酔った客の一人がウエイトレスに言い寄っているようだ。
ウエイトレスは迷惑そうにしていて、終いには悲鳴を上げだした。

途端に会場中の視線がそこに集まった。
エレンウェンも事を収めるべく、そちらへ向かった。

今がチャンス!



「ここは厨房だ。裏口からこっそりこの建物を出ろ。別棟に大使の執務室がある。情報があるとすれば、きっとそこだ。」
「分かった。」
「それから、あんたから預かっていた荷物一式を返しておく。幸運を!」
「助かったぜ。サンキューな。」



さあて、『盗賊ギルド』兼『闇の一党』の長の本領発揮といきますか!

こういう時は、黒い技術が役立つ。
どんな経験も決して無駄にはならないもんだねえ。
【2012/08/12 22:01 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
195 外交特権1


拙僧はカイネスグローブでドラゴン退治を終えた後、再びリバーウッドに戻ってきた。

「あら、おかえりなさい。五代・・・じゃなかったエダジマさん。」
「似合わねーから、止めとけ!ってか何だよ、完全装備で掃除って。」
「ノリが悪いわね。つまんないの。」
「そういう問題じゃなくて。」
「じゃー早速任務にかかって。ドラゴン退治の為には、情報収集が肝心よ。そしてそれに長けてるのは、ムカツクけどサルモールが一番ね。」

デルフィンの属するブレイズを目の仇にしている連中だ。帝国と白金協定を結んで以来、帝国領を自由に闊歩できるようになった彼らはブライズ狩りに毎日勤しんでいるという。

「奴らから、どうやって情報を取るんだ?」
「大使館で定期的に晩餐会が開かれているから、そこに潜り込めばいいわ。隙をついて会場を抜け出し、サルモール大使の書斎にでも忍び込んで、機密情報を盗み出すの。手引きしてくれる協力者がいるから、一度会って相談して。」



拙僧は大使館で下僕として働いているマルボーンという男とソリチュードで会った。



「分かっているとは思うが、警備は厳重だ。入口では手荷物検査もしっかりやってる。武器・防具の類は一切持ち込めないと考えた方がいい。」
「しかし、徒手空拳で敵の本拠地に行くというのも不安だな。」
「だから俺がいるんだ。必要なものを事前に俺に渡しておいてくれ。そうすれば、あんたが大使館内に入った後に、渡すことができるだろ。」



「へえ~。それなりに似合うじゃない。ちょっと格好いいわよ。」

拙僧はマルボーンと別れた後、デルフィンと馬屋で落ち合った。
『晩餐会に相応しい格好をしろ』と彼女に言われて渡されたパーティー用の服に身を包んでいるのだが、着慣れないためにどうにも居心地が悪い。
デルフィンは誉めてくれているのだが、『馬子にも衣装』と言わんばかりに、笑いをこらえているのがバレバレなので、拙僧としては余計に面白くない。

「じゃー、行ってくるぞ。」
「頼んだわよ。」



雪降る土地でのんびり馬車に揺られるというのも乙なものだ。
風邪さえ引かなければ・・だが。あー、シャドウメアで飛ばせば、すぐに来られるのに。。。



大使館の入口では兵士に招待状の提出を求められた。
拙僧は特段の気負いもなく、それを渡した。
招待状はデルフィンが八方手を尽くして、入手した本物だ。不安のあろうはずもない。
【2012/08/12 21:23 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
194 闇に眠る刀剣


「助けてえ!ドラゴンよ。ドラゴンが出たわあ!」

デルフィンとの待ち合わせ場所であるカイネスグローブに着いた途端、村人と思しき女性が息せき切って、駆け抜けていくところに出くわした。

ほう、さっそくのお出ましですか。
デルフィンの推測は当たってたな。やるじゃん。



あ、あいつは確かヘルゲンを襲った奴だ。



うお。地面から何かが出てこようとしている。



あ、ドラゴン・・・の骨?



徐々に肉が付いていく・・・。



おーおー。とうとう完全に復活しやがった。



「サーロニクルよ・・・。人間を殺せ!」
「はは!主よ、仰せのとおりに。」

空を飛ぶ大きなドラゴンが、どうやら地面のサーロニクルという奴を蘇らせたらしい。
復活させてもらった方は自動的に下僕になるという寸法か。



「はいはい、そこまでだよ~。」

地面のドラゴンが主に返事をした瞬間、拙僧は凶悪なまでに付呪を施した剣を叩き込んだ。



「あああ~!復活してまだ一分も経ってないのに~。・・・ぐへえ。」



けっけっけ!いつまでも地上でウダウダしゃべくってるのが悪いんジャー!
卑怯で結構!メリケン粉~!

「ほぅ。人間にもなかなか見所のある奴がいるようだな。」
空を飛ぶドラゴンにも、どうやら見初められたらしい。

てへへ。一応喜ぶところかな、ココ?



「あなたは正真正銘のドラゴンボーンのようね。いいわ、もう隠し事はしない。何でも聞いて!」
「いいの?」
「ええ、もちろん!」
「じゃ、何者?」
「ブレイズの最後の生き残りよ。」
「彼氏いる?」
「・・・・。」
「好きなタイプは?」
「・・・・。」
「初めての時はいつ?」
「・・・ちょ、ちょっとさっきから何よ~!」
「何よ!って、何でも聞いてって言ったろ。」
「そりゃ、そうだけど。」
「嘘つきはいけねーよな。じゃ、続けるぞ。3サイズは?」
「きゃ~!」



こうして拙僧は夜通し質問を続け、デルフィンのプライベートを完全にオープンにした。
『口は災いの元』だから皆も気をつけよーね!
【2012/08/10 21:41 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
193 創始者の角笛3


「ほぅ、角笛を持ち帰ったか?」
「ああ。拙僧にかかれば、ちょちょいのちょいだぜ。」
「嘘付け、女に先を越されたくせに。」
「ちょっ、おまっ、何で知ってる?」
「フフ。」



ん?



んん?
・・ちっ、囲まれたか。

グレイビアードの一人と話に興じているうちに、いつのまにか拙僧は四方を囲まれていた。



うおっ!



ぐっ、ぐぅおおおーーー!

次々とグレイビアード達から衝撃波を食らわされる。
くっ・・立ってるだけで精一杯だ。
まずい。

・・と、思いきや1分たらずで衝撃波は止んだ。

え?



「すまなんだ、ドラゴンボーンよ。」
「へ?」
「すべてはお主を真のドラゴンボーンとして認めるための試練だったのだ。」
「ああ・・そういうオチ?」

こうして、拙僧は正真正銘のドラゴンボーンとしてグレイビアード達に認められた。
【2012/08/08 21:03 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
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