「おはよう。」
「おはよう、よく眠れたか?」
「ああ。大仕事を終えた後だからな、ぐっすりさ。」
「それは良かった。急で悪いが、ちょっと頼まれてくれないか?」
「なんだ?」
「この聖域の改装さ。ここを単なる穴倉から、住居に変えたいんだ。ちょいと金はかかるんだが、いいだろう?」
「そうだな。せっかくだから金をつぎ込んで快適なものにしよう。」
「盗賊ギルドのデルビンが請け負ってくれるはずだ。」
「よし、早速拙僧が交渉してくる。」
「はっはー!ここで会ったが百年目!覚悟しな、聞こえし者。」
「悪いが、お前に構ってる暇はないんだ。じゃあな。」
「嘘嘘!冗談だよ。あんたに助けてもらって感謝してるんだ。仲間にしてくれよ。夜母の世話をする人がいるだろう?」
「勝手にしな。ナジルやバレットと喧嘩するなよ。」
「おいおい!とうとう闇の一党も率いることになったのかよ。すげえな。」
「まーな。で、金は入用なだけ色付けて払うからさ、聖域の改装を頼まれてくれんかな?」
「そりゃ、長の頼みとありゃ、タダだろうがやらせてもらうさ。だが、こないだの首飾り購入で結構資金がやべえからな。一応ありがたく代金を頂くことにするわ。」
「ま、よろしく頼む。」
「おーけー!じゃ、早速、若い者を向かわせるぜ。なあに、突貫で片付けるさ。」
「わかった。しばらくここでゆっくりしていこう。盗賊ギルドもご無沙汰だったしな。」
数日後・・・
ドーンスターの街の入口近くに抜け道を用意すると聞いていたが・・・これか。
なんかバレバレな感じだけど、大丈夫かなあ。
おおお、それなりに体裁が整った感じやな。
「あれ、ナジル。新人雇った?」
「ああ、粋のいいのを何人かな。女は結構可愛いぜ。」
「良くやった!いい仕事してるじゃん。」
あれ?あっちの部屋は?
ほほう・・拷問部屋と来ましたか。
さっそく4人いる囚人のうち、1人の口を割らせることに成功した。
彼女の実家の隠し財産がある場所を教えてくれた。
ふふふ、お宝GETだぜ~~。!
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