任務は完了した。後は脱出だけだ。
拙僧は、皇帝の部屋から直接外に出た。
空がいつしか明るくなっていた。
まだ船内は静かなままだ。
ここからさっさと逃げよう。
あ、ひょいっと。
陸へ戻ると、シャドウメアが蟹と戯れていた。
拙僧が大仕事をしてたというのに、のんきな奴・・。
拙僧は早速、ホワイトランに戻り、アマウンドに任務完了を告げた。
「よくやってくれた!さすがだな。すぐに報酬を支払おう。大丈夫、私はあんた達を裏切るほど、馬鹿じゃない。」
「で、報酬はどこに?」
「私と最初にあったヴォルンルードの部屋の瓶の中に入れてある。」
「そうか・・・それだけ分かれば、十分だ。」
ぎゃあ!
「すまんな。身内を裏切るような奴を、拙僧は元々信用しておらん。」
拙僧はアマウンドに教えられた通りに、ヴォルンルードへ行き、報酬を回収した。
さあて、これから新しいアジトになるドーンスターの聖域にやってきたぞ。
先行したナジル達はもう着いているはずだが。
「おお、長よ。よく帰った。もう噂で聞こえてきたぜ。皇帝が暗殺されたってな。」
「ああ、なんとかやり遂げたよ。」
「これで闇の一党の威信はまた光り輝くことだろう。」
「・・・これから地道にやっていくさ。」
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