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【2025/05/01 18:03 】 |
117 続・氷の上の血2


ウーンファースと話した晩、拙僧は現場を事前に見ておくことにした。
(事が起こるのは明日の晩ってことだけど、土地勘を得ておかないとな。)

・・・と、ぷらりと市場へやってきた時に、まさに一人佇む女性の背後からナイフを持って忍び寄る男の姿を目撃した。

「危ない!」



拙僧は無我夢中で男に飛び掛っていった。
そして男のナイフが女性の体に届く前に、拙僧の剣が彼を貫いた。

「きゃあああああーーー!!殺人よーーーー!!」

え?

女性はパニクリながらも拙僧を指差して「こいつよー!」と喚き続けている。
いや、ちょっと待って!拙僧、あんたを救ったんだってば!

駆けつけた衛兵が拙僧を取り囲み、すわ主の危機と従者リディアが抜刀する。
女は混乱ぶってる割に、的確に拙僧を罵倒し続ける。

皆、やめれ~~!!




拙僧は誤解を解くまでに、半時間ほど時を費やした。

犯人の懐をまさぐると、例の髑髏のペンダントがあった!
あれ?これはカリクストに売ったはず。。

そこで初めて、犯人の顔を見ると、カリクスト本人だった。。



その後、続々と証拠が出てきた。

彼の家の屋根裏部屋にあった宝箱から、鋭利な刃物やら、日記が出てきたのだ。



彼はどうやら死んだ妹を蘇らせたかったらしい。
血のつながりを越えて、彼女を女として愛していたようだ。

道ならぬ愛の末の惨劇・・・というやつか。
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【2012/06/09 12:46 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
116 続・氷の上の血1


数日ぶりにウインドヘルムに戻ると、衛兵からまた殺人が起こったことを知らされた。
まじっすか!

「あんたがウーンファースを捕まえて、一件落着したと思っていたんだがな。」

うわ、いつしか拙僧が捕まえたことになってる。
ヨルレイフの早とちりなんだって!
・・ま、拙僧も証拠を提出して、逮捕劇に一役買ったのは否定せんけど。

「とにかくウーンファースと一度話したほうがいいだろう。彼は無実だ。」

無実の罪で捕まえた相手と面会かよ~。
気、気が重い~。



「ほう!また殺人が起こったのか!だが、私は檻の中だ。」

予想通り、嫌味ったらしく言われてしまった。

「そもそも何故、私が犯人だと思った?」
「あんたの日記とペンダントがあったんだよ。」
「はぁ、日記?タロスにかけて誓うが、私は生涯一度も日記なんて付けた事がない。ペンダントとはどんなものだ?」

拙僧はペンダントの特徴を告げた。

「ふむ、どうやらお前の推理は半分は当たったようだな。確かにそのペンダントは死霊術師が使うものだ。だが、私は噂で言われているのと違って、死霊術に手を染めたことなど一度もない。これでもウインターホールド大学の名士だ。あそこが死霊術をタブーとしていることはよく知っているだろう?」
「なるほどな。ってことは収集家のカリクストの見立ては完全に的外れだったようだな。」


「ところで私は、これまでの殺人のパターンを分析してきたんだ。そして何らかの死霊術の実現のために、殺人が行われているものと確信していた。次の殺人が起こるまで、もう時はない。明日の夜に石地区へ張り込め。」
【2012/06/09 11:56 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
115 古の崇拝


「驚かさないでくれよ!ただでさえ、ここには死霊術士がいるんだから。」

ヒルグランドの墓で、偶然一般市民が屯しているところに出くわした。
彼は相当、臆病らしく、自分の先祖の墓を暴いて、よからぬ事を企んでいる死霊術士を止めにいくことも出来ず、あろうことか叔母を一人で中に入らせたとか。

情けないこと限りないが、元々拙僧も路銀が心許なくなってきたところだ。幾許かの報酬と引き換えに、彼の護衛を引き受けることにした。



「な、なんてことだ。叔母さん!アグナ叔母さん!」

彼の勇敢な叔母さんは残念ながら息絶えていた。

「こうなったら俺が先に進むしかない。」
・・・まだ、他人事だと思っていたのか。。



「くそっ。向こう側からかんぬきを下ろしてやがる。これじゃ開けられん。」
「この扉の向こう側に死霊術士がいるのか?」
「ああ、間違いない。祭祀場になってるんだ。」



結局、拙僧たちは隠された抜け道を通り、遠回りながらも祭祀場に無事辿りついた。




結構でかいな。その分、身を隠す場所も豊富にあるというもんだ。



「はっはー!あの年増女同様に殺されに来たか?」
「・・・死ぬのはお前だけだ。」

死霊術士が階下にいる村人やリディアに声をかけている最中に、拙僧は近くの物陰から飛び出した!



くらえ!

『薬によるドーピング』×『火炎と氷結のW大ダメージ』の凶悪付呪を施した剣で貫かれては死霊術士も堪らない。
彼が何を語ろうとしていたのか、ろくに聞かぬまま、彼を冥土へと旅立たせた。



「ヤレヤレ。本当に助かったよ。」
「これからどうするんだ?」
「さあてね。ゆっくり考えるさ。」
【2012/06/04 21:37 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
114 氷の上の血6


「こ、これは・・・。」

祭壇にはまるで人を形どるように、いくつもの骨や内臓やらが並べられていた。
これは素人でも分かる、死霊術による死者の復活だ。



祭壇には犯人の日記が置かれていた。
それによると、やはり死者のパーツを集めて、誰か親しい人を蘇らせようとしているらしい。

ヴィオラに聞いてみると、やはり死霊術と聞いて思い浮かぶのはウーンファースのようだ。



鋭利な刃物がここにもあったか・・。



「なるほど、よく分かった。犯人はウーンファースだ。」
「いや、まだ決まったわけじゃ・・・」
「早速逮捕にかかろう。お前には協力を感謝する。礼金だ。取っておいてくれ!」



「これから連続殺人犯の逮捕に向かう。ついてこい!」



「観念しろ!ウーンファース!!この連続殺人鬼め。お前の悪事はとうにばれている。」
「待て!誤解だ。私はつい先ほども、犯人について星占いなどで調べていたところなんだぞ。」
「話はゆっくりと監獄で聞こう。ほら、衛兵!さっさと連行しろ。」
「くそっ!覚えておけよ、ヨルレイフめ!」



真犯人かどうか分からないけど、ウーンファースは囚われてしまいましたとさ。

・・・一先ず、ちゃんちゃん。
【2012/06/03 23:13 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
113 氷の上の血5


拙僧は更なる手がかりを求めて、チラシを貼ったヴィオラと話をしてみることにした。

「このチラシのことで話を聞きたいんだが・・。」
「ああ、これね。別に珍しいもんじゃないわ。ムカつく話なんだけど、私がチラシを貼っても、すぐさま誰かに剥がされてしまうの。」
「これをとある屋敷で大量に置いてあるのを見たんだ。」
「ね?それをどこで見たの?教えて。」

ヴィオラにせがまれて、拙僧は例の夥しい血痕が見つかった屋敷へと案内した。



ヴィオラは初めこそ、血痕のすさまじさに驚いたようだったが、そのうち探偵よろしく屋敷内をくまなく物色し始めた。

「ね、このタンス怪しくない?」
「そうかな。」



「ほら、中に何も入ってないじゃない。」
「たまたまじゃないのか?」
「部屋の真ん中にあって、使い勝手が良さそうなのに?」



・・・ぎいいいい。

「ほら!やっぱり隠し扉があったでしょ!?」
タンスの奥の隠し扉を開けたヴィオラは得意げに言った。



「きゃああああああーーーー!!!!!」
「うわ!グロすぎ!」

隠し部屋に入ったヴィオラと拙僧は、夥しい人骨を目の当たりにした。
【2012/06/03 23:03 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
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