「ようこそ!我が『深遠の暁博物館』へ!」
“深遠の暁”と言えば・・・オブリビオン動乱の元凶であるデイドラ・プリンス『メエルーンズ・デイゴン』を信仰するオカルト宗教集団のことである。
彼らが脚光を浴びたのは、まさに200年前のオブリビオン動乱の時。
時の皇帝を暗殺し、オブリビオンへ通じる門を開き、邪神を復活させ、タムリエル全土を混乱に突き落としたことによる。【詳細はTES4:Oblivion参照】
赤毛の剣士などの活躍により、彼らの陰謀は潰え、教祖を初めとして、ことごとくが追討され、完全に滅びたと思っていたが・・・。
博物館内には『深遠の暁』の教典を初め、修道服等吐き気を催すものが所狭しと並べられていた。
「なぜ、このようなコレクションを?」
「私の8代前の祖先が、『深遠の暁』メンバーの一人だったんですよ。爺さんも、爺さんの爺さんも、代々身分を隠して暮らしてきたようですがね。」
「博物館を開こうとしたのは?」
「素晴らしいからですよ。どうです?この質量ともに充実したコレクションの数々は?秘蔵しておくなんて勿体無いでしょう?」
「ところで折り入ってあなたに頼みがあるのです。」
呆れて帰ろうとした拙僧を、博物館の館主が慌てて呼び止めた。
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