オラオラオラオラーー!
飛べねえドラゴンは、ただのドラゴンなんだよぉーー!
『ただのドラゴンでも十分強いわ!』とか言って、アルドゥインは必死に反撃してきたが、拙僧が切り刻むスピードの方が断然速い。
「これぐらいの炎なんて、へっちゃらどす~。」
「なめやがって!」
「ちきしょお。これまでか。」
「ふん、観念したか。」
「これほどまでに、人間が成長していたとは、な。」
さらばだっ!
くそっ。アルドゥインの奴、支配者気取りの癖して、恥も外聞も無く逃げ出しやがった。
「すまねえ。逃げられちまった。」
「仕方なかろう。歴史上、あそこまで追い詰めたのはお前が初めてだ。」
「どうすりゃいい?このままじゃ、奴は傷を癒したら、また襲ってくるぜ。」
「だが、奴の威信はズタボロだ。あいつの部下の中にも進退を考えるやつが出てこよう。あいつの部下を捕らえて、裏切らせよう。」
「倒すならともかく、捕らえるってどーすんだ?」
「ドラゴンズリーチへ行け!あそこは元々ドラゴンを捕獲しておく為の場所だ。」
「でも、ホワイトランの首長が『うん』と言わねーぜ、きっと。」
「そこはお前に任せる。」
アルドゥインの手下を呼び出す手段は、パーサーナックスに任せ、拙僧はドラゴンズリーチへと向かった。
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