「アストリッドから『ガブリエラの指示を受けろ』と聞いた。」
「ええ。今回の作戦は私とアストリッドで立てたの。」
「へえ。単なる不思議ちゃんじゃなかったわけだ。」
「何か言った?」
「いいや、何にも。」
「まあ、いいわ。今回の作戦は皇帝の護衛隊長に的を絞るの。」
「そいつを殺るわけか?」
「いいえ。殺したところで代わりが来るだけ。それじゃ無意味だわ。殺すんじゃなくて弱らせればいいの。」
「弱らせる?」
「そう。彼の息子に反逆者の汚名を着せて殺すのよ。そうすれば彼は息子を失った喪失感やら、息子が反逆者だったかもしれないという驚き、それに自身も疑われるという焦燥等いろいろ心に隙を抱えることになるでしょうね。」
「なるほど。部下や味方との連携も上手くいかなくなるかもしれんな。」
「その通りよ。皇帝来訪を間近に控え、息子は丁度これからスカイリム全土の巡回に回る事になってる。殺すならその時ね。」
「了解。」
「殺した後に死体の懐にこの偽書状を忍ばせて頂戴。そうしたら彼は一人前の反逆者よ。」
「巡回ルートって分かるか?先回りして待ち伏せしやすいんだが。」
「知らないけど、ドラゴンズリーチの本営の方に予定表があるはずよ。一通失敬するといいわね。」
ドラゴンズリーチでは丁度、父親が息子を送り出すところだった。
「行ってくるよ、父さん。」

「ああ、くれぐれも用心するんだぞ。」

「何言ってるんだよ。もう子どもじゃないんだぜ。」

「バーカ。お前は何歳になったって俺の子どもだよ。」
微笑ましい親子の風景である。
っと、見とれてないで、先に予定表をパクッておこう。
おーおー。無造作にテーブルの上に一通放置されてたぜ。GET!
さーて、息子君の一人旅は始まったばかり。

どこで終わりにしてあげようかねえ。
最初の街ソリチュード到着後にあっさりと殺っちゃいました。

一件目の巡回を終えて、明らかに気が緩んでたもんでね。
偽書状も懐に入れたし、後は旅人が彼を発見するのを待つのみ。
「うふふ。よくやったわね。報酬と、最適な場所で任務を完了させたボーナスをあげるわ。」

「毎度あり~。」
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