リフテンの孤児院の一件・・・忘れるわけがない。
拙僧にとっても壮絶な体験だった。
「あれは少年からの依頼を受けて、拙僧が行ったことだ。闇の一党だかが入る余地はない。」
「そうかしら?アベンタス少年が行っていたのは、闇の一党を召還する儀式よ。私達に手を下して欲しい誰かが出来た時、依頼者はそうやって、私達にコンタクトを取るの。」
「ふむ。そこをたまたま通りがかった拙僧が解決したというわけか。」
「そう、だから借りを返してもらうの。」
「ふむ。で、何をして欲しいんだ?」
「部屋の向こうに3人の捕虜がいるわ。あなたは解放されたかったら、誰か一人の命を奪わなくてはならない。」
「それで借りが返せたことになるんだな?」
「ええ、そうよ。見物だわ。あんたが誰を選ぶか。」
「てめーだよ!」
きゃああああ!
ぐへっ!
(ち、ちきしょお!クソ坊主め・・舐めた真似を)
はっ!生きてる。
・・・今のは夢か、幻覚だったのか??
「ふっ・・・どうだ?拙僧の技の感想は?」
「今のは何だ?」
「あんたに幻覚を見せたのさ。同時に精神をズタズタにもする。この技を『鳳凰幻魔拳』と呼ぶ奴もいるが、無事な所を見ると、あんたは相当鍛えているらしいな。」
「面白いわ。あなたの借りはチャラでいいわ。それより私達の仲間にならない?」
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