ある日、拙僧はマルカルスの首長イグマンドから晩餐に招かれた。
「御坊のご活躍は、よく耳にしています。」
「どんな話になってるか知らないけど、きっと尾ひれが付いてるんじゃないですかねえ。」
「謙遜を。今や、スカイリムでの知名度はあのウルフリックと肩を並べる程になっておりましょう。」
「拙僧はただ女の子にモテたい一心ですから。それに比べられる相手が相手だけに、なんとも返事しにくいです。」
「これは失敬。では単刀直入に話をしましょう。・・時に私は、あなたを『マルカルスの従士』に任命したいと考えています。」
面倒なことはなるべく避けたいのが、本音であるが、拙僧の思考を先読みした首長が
高額の給金と住居、それに従者も付ける・・・という条件を提示してきた。
ほ、ほう。
リディア、イオナに続き、拙僧専属の3人目の従者・・・。

美人だといいなあ。えへ。
背後からリディアの冷たい視線を感じつつも、快諾する拙僧であった。
「ただし、部下達の中には私の決定に不服な者もおります。」
「ふーん、まぁそうでしょうねえ。」
つい最近まで、どこの馬の骨とも分からぬ奴を、いきなり『従士様』と崇めろと言うほうが酷だ。
「そこで、あなたには実力の一端をお示し頂きたいのですが・・。」
「いいですよ。で、何をすれば?」
聞けば、マルカスル代々の首長に伝わる盾が、賊(フォースウォーン)に奪われたままだという。
それを奪還して欲しいとのことだった。
拙僧は、宮殿を出た後、すぐにフォースウォーンの長マダナックとコンタクトを取り、盾の返還に応じさせた。
「いつも悪ぃな。」

「水臭えこと言うなって。俺達とあんたの仲じゃねえか。」
表の世界にも裏の世界にも顔が聞くようになってきたおかげで、今回のように拙僧も大分無茶を通せるようになった。ただし女の子絡みを除けば・・だが。
「拙僧は●●王になる男だーー!!」
・・・高みに上ると、ついつい意味もなく叫んでしまいたくなります。
「よくやってくれました。これであなたの従士就任に不満を抱く者は一人もいなくなることでしょう。」
こうして拙僧はホワイトラン、リフテンに続き、マルカルスの従者になった。
そんなことより、家、家!
おお~っ!めっちゃ広っ!!
んで従者は?拙僧のカワイコちゃんはいずこっっ??
「はい、こちらに控えております。」

「・・・お、おとこ。」

「誠心誠意仕えることを誓います、従士様。」

「・・・・。」

「昼夜を問わず、お仕えします。(ぽっ)」

「おっさんが顔を赤らめるな!クビだクビ!」

「そんなあ、従士様殺生な。」

「こら!しがみつくな。・・分かった分かったから、怪力で抱きつこうとすんな!ひい~~っ。」
こうして拙僧は、やや怪しげな専属従者をもGETしたのだった。
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