ハーシーンのお告げによれば、ここ『ブローテッド・マンの洞窟』にシンディングはいるとのことだが・・。
うわ!ぐっちゃぐちゃ。
まるで趣味の悪いホラー映画の光景が当たり前のように見られる辺りは、さすが海外モノです。
ハーシーンによって、シンディングという獲物を狩るために、拙僧よりも先に送り込まれた『狩人』たちは、皆殺されていた。
「あんたもか。あんたも俺を狩りに来たのか。」
「ああ、お前はいたいけな少女を手にかけたんだ。許されることはないと思え。」
かくして、拙僧とシンディングの戦闘が始まった!
おお!狩人の増援がやってきたけど、怪力であっさりと吹っ飛ばされやがった。
よ、弱すぎる。
「残るはあんただけだな。覚悟しな。」
「覚悟するのはお前の方だ。拙僧は端から誰も当てにしてはおらん。」
ぐへえ。
・・・人狼一匹で、拙僧に勝てると思うなんて、おこがましいにも程があるわ。
「見事だ。」
シンディングを倒した拙僧に、突然幽体が現れて、労いの言葉をかけてくれた。
声からして、ハーシーン?
「ずっとお前を監視していたが、なるほど大した器だ。他のデイドラの王達がお前を絶賛していたのも頷ける。」
「そりゃあ、どうも。」
神に持ち上げられても、正直皮肉にしか聞こえないが・・。
「他の王達とも意見は一致したんだがな。お前を我らの勇者と定めよう。今後、大いなる加護がお前を守るだろう。」
「ありがたい話だが、裏がありそうで怖いな。」
「はっはっは。何もないさ。」
ファルクリースに戻った拙僧は、事の全てをマシエスに伝えた。
彼と奥さんの苦悩が少しでも和らげばいいんだが。
翌日。
拙僧はファルクリースの首長に呼び出された。
「お前の功績は住民から聞いている。いろいろと皆の為に尽くしてくれているそうだな。」
「大したことはしてないさ。」
「そうか?・・だが、マシエス夫妻はお前にすごく感謝していたぞ。」
「マシエス夫妻が!?そうか・・・少しは役に立ったようだな!良かった!」
拙僧は、首長からファルクリースの従士に任命された。
知らず知らず、拙僧のスカイリムでの基盤は磐石になりつつあるようだ。
今や、
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同胞団
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ウインターホールド大学
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吟遊詩人の大学
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盗賊ギルド
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ホワイトラン
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リフテン
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マルカルス
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ファルクリース
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全デイドラの王
が拙僧の味方になってくれる。
努々、驕ることのないようにせねば。
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