イルクンサンド-----ファルメルの目と呼ばれる秘宝が眠る場所 。
その昔、先代とメルセルがこのお宝を狙って忍び込んだものの、あまりにもガードが固すぎて諦めていた。
今、メルセルは盗み出した『不壊のピック』を使って、秘宝をGETし、国外逃亡しようとしている。
「そんなことをみすみす許したら、私達盗賊ギルドの名折れよ。彼を放ってはおけないわ。」
拙僧とカーリア、ブリニョルフはメルセルの計画をたたき潰すために、イルクンサンドへとやって来た。
「あれ!メルセルじゃない?」
「悠々と歩いてやがる。急げば追いつけるんじゃないか。」
「待って。わざとらしいわ。きっと罠を張ってるのよ。慎重に進みましょう。」
最深部に到達した拙僧たちは、今まさに宝に手を伸ばそうとしているメルセルを見つけた。
「おい!メルセル!追い詰めたぞ。もうお前はおしまいだ。」
「お前か・・・。ブリニョルフが連れてきた時から、こうなる気がしていたよ。」
「何のことだ?」
「器の話さ。お前も同じようにデカイ器を持ってる。誰かの下について、従っていられるだけのタマじゃないのさ。いつかお前とは剣を交える日が来ると思っていた。」
「御託はいい。盗んだ宝と鍵を返してもらおう。」
「『ハイ、そうですか。』って素直に言うと思ってんのかあぁぁぁ!」
咆哮と共に、メルセルが剣を抜いて踊りかかってきた。
無論、拙僧とて平和的に解決するなんて、微塵も思っていない。
剣を抜いて迎え撃った。
剣を合わせること数合。
メルセルが仕掛けていた罠が作動したらしく、洞窟が倒壊し始めた。
メルセルは透明化したり、ヒット&アウエイを使ったりとあらゆる戦法を駆使してきた。
厄介ではあったが、いかんせん拙僧の敵ではなかった。
拙僧の突き出した剣が、メルセルの体を貫くと、彼は最期に不敵に笑って、崩れ落ちた。
メルセルの亡骸からブツを回収した後、とうとう浸水が始まった。
みるみるうちに水かさが上がってきた。
だがもう駄目かと思った矢先、洞窟の天井が崩れ、上の層と繋がった。
拙僧たちは慌ててその穴から脱出を果たした。
どうやら水位の上昇は収まったらしい。
ヤレヤレだぜ・・・。
「こんな日が来るなんて、夢のようだわ。今、私は汚名を雪ぎ、復讐を果たし、名誉も宝も取り戻した!」
カーリアも興奮気味だ。

・・チャンス!
「カーリア、拙僧の報酬については今度ゆっくり・・。」
「ええ。そうね。あなたには相当お世話になったしね。あなたの望むことを何でも言って

」
「やったあ!」

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