「デカ(略)・・・。」
今度はウインドヘルムへやってきた拙僧。
依頼人のトリステン・クルーエル・シーは娘を賊に殺害され、意気消沈していた。
彼女がいつも身につけていた首飾りは賊に奪われており、せめてそれを取り戻したいらしい。
うら若き娘の未来を奪った罪は万死に値する。
というより、『世界の美女は拙僧のモノ計画』を阻む輩は到底許しがたし!
心当たりを訪ねたところ、トリステンはニラナイという露天商の女が、賊についての情報を握っていそうだと教えてくれた。
「はあ?私が関わりあるわけないじゃない。」
「しらばっくれるんじゃねえよ。」
凄みを利かせると、ニラナイはあっさりと口を割った。
「サマーセットシャドウズよ。新たにできた盗賊ギルドなの。奴らはあんた達みたいなスマートなやり口はしない。分かる?殺しもアリってわけ。」
「じゃあ、今回の真犯人はそいつらってことだな?」
「いいや、私が言ってるのは首飾りを盗んだ連中のこと。彼らは遺体安置所に運ばれた娘さんのお宝を弄っただけよ。」
殺しの真犯人は闇の中。なれど、依頼はとりあえず首飾りの奪還。
ならばサマーセットシャドウズに全ての罪を被ってもらおうか。
彼らを放置していては、いずれ盗賊ギルドにも類が及ぶだろうし。
さっそく、彼らのアジトをつきとめた。
アタタタタタターアター!お前らはもう死んでいる!
首飾りの回収も成功!
サマーセットシャドウズの象徴の旗もついでに燃やしとこ!
こうしたら盗賊ギルドが軽んじられることもないだろ。
『盗賊になりたかったら、ギルドに入ればいいんですよー』というメッセージ。
「さすがプロフェッショナルに任せて良かったよ。娘の無念も少しは晴れるだろう。お礼に今後あんた達の活動の支援をここウインドヘルムでさせてもらえないか?」
「うれしい話だ。上に言っとくよ。」
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「最近、サマーセットシャドウズの恐喝が止んだと思ったら、あなたが壊滅してくれたのね。」
「ああ。ニラナイさんよ、今後は我々との取引を行って欲しいんだが。」
「もちろんOKよ。どんな盗品も適正な価格で取引させてもらうわ。」
故買商GETだぜい!
「お前さんのおかげで、今や盗賊ギルドは最盛期の勢いを取り戻したぜ。」
「なー。拙僧に任せておいて良かっただろ?」
「ああ、あんたはこのギルド一の会員になったようだな。」
「なら報酬アップ・・・。」
「ま、今後ともかんばってくれや!」
「おーい。」
「さっそくまたデカイ話が舞い込んだぜ!」
「・・・・。」
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