
ウインターホールド大学の図書館で司書を務めているのは、偏屈で通ったウラッグ・グロ・シューブ。
オークにしては珍しく、腕力よりも知恵で物を言うタイプ。
彼曰く、図書館中の本にも今回の発見に絡むような記載はないとのこと。
トラフディルが何かとんでもない発見をしたとの噂はすでに大学中に広まっていて、
彼もまた拙僧が来る前から調べていたそうだ。
「ただ最近、大学を脱走したオーソーンっていうふざけた奴が、3冊の本を借りパクしてやがるんだがな。もしかするとその中に何かヒントがあるかもしれん。」
司書の記憶力とはまさに尊敬に値するもの。
大量の本、一冊一冊の中身が大体頭に入っているらしい。
手元に戻ってくれば、詳細な調査ができるかもしれん、ということで
一縷の希望を託して、拙僧はオーソーンが持ち逃げした本の奪還に取り組むことにした。
フェルグロウ砦:情報によれば、ここにオーソーンが隠れているらしい。ただし、近隣の住民によればここは吸血鬼のアジトでもあるとか。

不思議なことに中には、檻に入れられた吸血鬼ばかり。
拷問された者もおり、いよいよ不気味な様相を呈してきた。
無論のこと、吸血鬼が束になっても敵わない奴がここにはいるらしい
大学を中退するようなオーソーンの仕業とは、到底思えないが・・・。

さらに先に進むと、標的のオーソーンを檻の中で発見。
とりあえず解放してやると、彼は死霊使い達に誑かされていたと自白した。
「奴らの親玉が研究と称して、俺から大切な蔵書を奪いやがったんだ。」

たかだか本を読むために、吸血鬼をも圧する死霊使いの一団と事を構えることになるなんて。
最近の拙僧、本当についてねー

死霊使いの親玉が美人だった。
もうびっくりするぐらいの美人だった。
だから取引を持ちかけられた時に、ちょっと心が揺らいだ・・・というのはここだけの話。
「勘弁してよー!」と哀願するオーソーンに拝み倒されて、彼と本との交換は寸での所で拒絶した。
当然美女とのバトルになったが、彼女との取っ組み合いの最中に身包み引っぺがすことに大成功!!
・・・一刻の後、放心状態の彼女を放置し、悠々と拙僧は本を持ち去ったのだった。
背後から「従士様ってサイテー。」と呟く声が聞こえる。
リディアの冷たい視線が、ちょっと痛い。
見事、本を持ち帰った拙僧にウラッグは手放しで喜んでくれた。

前から思っていたが、オークって笑うと余計に怖い。
ただ彼がくれた報酬はなかなか魅力的だった。
スキルブックがなんと6冊の大盤振る舞い






久しぶりにウハウハだぜい

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