「先輩は本当にいろんなことができるんですねえ。」
「一応、鍛冶屋の娘だからね。一通りの事は、親から仕込んでもらってるから。」
「それでも朝から晩まで働き通しじゃないですか。大変でしょう?」
「そうでもないわよ。好きでやってることだからね~。」
「付呪もするんですか!?」
「ただの武器・防具よりも付呪有りの方が、倍以上の値が付けられるのよ。」
「いつも不思議に思ってたんですけど、どこで作ったものを売り捌いているんです?言っちゃ悪いけど、この村の雑貨屋とかじゃ、あんまり大きな商売はできないでしょう?」
「あれ、カイト君に言ってなかったっけ?・・・いるのよ。大商人がこの村にも。」
「え?」
「げ・・・ラ、ライム先輩。」
「あら、カイト君。久々の再会だというのに、ご挨拶じゃない。」
「何でライム先輩がここに。」
「それは・・・内緒。めっちゃくちゃ内緒。」
「どうせ、ハルカ先輩にくっついてきたんでしょ!?」
「ふふふ。分かる?」
「分かりますって!」
「ライムがね、いつも私の製品を買い取ってくれるのよ。」
「ハルカの品はその筋には高く売れるのよ。おかげで私の財布は常に潤ってるわ。」
「怪しげな奴達と取引してんじゃないでしょーね。」
「ふふふ。」
ともあれ、俺は短期間のうちに旧知の人間と2人も会うことができた。
出だしは最悪だったけど、ここスカイリムでの生活も楽しくなりそう・・・な気がする。たぶん。
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