忍者ブログ
  • 2025.03
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 2025.05
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

【2025/04/04 23:36 】 |
017 金の爪1


「先日は妹のカミラの為にいろいろと骨を折ってくれたそうだな。感謝するよ。」
「いや、大したことはしてないですよ。」
「実はお前さんの誠実さを見込んで頼みがあるんだ。」
「何です?」



「兄さん!まさかカイトさんやハルカさんに例のことを頼むつもり?」
「いいじゃないか。二人とも荒事には慣れてそうだし、人柄は信用できるし、うってつけだと思うがな。」
「じゃあ、私から頼むわ。兄さんは口が達者だから、二人を丸め込んでタダ働きさせそうだから。」
「おいおい、信用ねえなあ。」
「お二人さん、ちょっと表に出てくれないかしら?」



「あそこに山が見えるでしょう。」
「ああ。」
「あの山のてっぺんに古代ノルド人の墓地があるの。」
「知ってる。レイロフから聞いた。」
「今は山賊共が棲家にしているわ。」
「それは知らなかった。」
「タチの悪いことに、奴らの一人がね、我が家に押し入って、『金の爪』を盗んでいったの。」
「え、何だって?」
「金の爪よ。き・ん・の・つ・め。」
「へえ~、装飾品?」
「まあね。旅の行商人から兄さんが買ったの。」



「それを取り返せばいいわけ?」
「単刀直入に言えばそうよ。でも山賊が相手だから、危険は避けられないわ。」
「俺、荒事が得意ってわけじゃないけど、まあ先輩が同行してくれれば・・・。」
「私はOKよ。」
「じゃ、引き受けます。」



「お礼は弾むつもりだけど、危なくなったら逃げてね。命あっての物種だから。」
「まあ、善処するよ。」



俺と先輩は、ブリークフォール墓地を目指して山登りを始めた。
途中から地面に白い物が混じり始め、しばらく進むと一面の雪景色になった。

「先輩。寒くありませんか?・・・って、せ、せんぱい!」
「なに?カイト君?」
「い、いや。いつの間にそんな格好に!?」
「歩きながら着替えたのよ。ドキドキしたわあ、いつカイト君が振り向くか分からなかったし。」
「いや、それも変だけど、第一その格好が!」
「へん?戦闘服なんだけど?」
「っていうか胸!胸!」
「あらあ、赤くなっちゃって!うれしいくせに。」
「そんなことないです!」
「まーたまた!照れちゃって!なんなら中、見てみる?うふっ。」





「カイト君!カイト君ったら!」
「へ?」
「何ブツブツ言ってるの?着いたわよ、墓地に。」
「う、うわ。妄想か、またやっちゃった。」
「やっちゃった?」
「いや、何でも。・・・ってあれ?先輩その格好は?」
「さっき言ったでしょ。途中で着替えたのよ。」
「・・・・。」

あれ?
どこからどこまでが妄想なんだ??



「カイト君!人が死んでるわ。」
「ええ。山賊のようですね。仲間割れでもしたんでしょうか?」
「しっ。奥のほうから声が聞こえるわよ。」



「・・・二人だけのようですね。」
「隙を突けば、簡単に制圧できそうだわ。もっと近づきましょう。」



「隙あり!不意打ち御免!!」



「やりましたよ。上手くいきました!・・・って先輩?」
「どうかした、カイト君?」
「なんか・・さっきよりセクシーになってません?」
「あらあ、こんな所で私を口説くつもり?」
「い、いや、ありのままを言ったまでで。」
「それを口説いてるって言うのよ。素直が一番効果的なのよ。」
「そんな!俺そんなつもりで言ったわけじゃ!」
「じゃあ・・どういうつもりだったの??ふふふ。」
「ああ!先輩!止めて、そ、そこは!・・・ああ!」




「カイト君!カイト君ったら!」
「は、え?あれ、いつの間に村に戻って・・・?」
「今日はおかしいわよ、すぐボーッっとして。調子悪いの?」
「いや、そんなことはないです。それより、どうしてここに?」
「山賊の略奪品を回収してたら、荷物がいっぱいになったから、一度村へ戻ろうって言ったじゃない!忘れちゃったの?」
PR
【2012/09/08 21:59 】 | 伝承の旅 | 有り難いご意見(0)
016 すてきな手紙


先輩の家に向かう途中、ジャルデュルの製材所で働くファエンダルが俺を呼び止めた。

「ちょっと兄ちゃん、頼まれてくれねーか。」
「何です?」
「この町一番の美人カミラに、ちょっと前から軽薄な吟遊詩人野郎が言い寄ってやがるんだ。愛だの恋だの、スヴェンの奴め、スカした言葉を並べ立てやがって!」
「別にいいんじゃないですか?」
「ちっとも良くねーよ!中身のないちゃらちゃらした男にカミラが騙されたら可哀想じゃねーか!」
「はあ・・・・で、どうして欲しいんです?」
「おう。この手紙をな、カミラに渡して欲しいんだよ。ただし、『スヴェンから』と言ってな。頼んだぜ!」



ファエンダルは俺に手紙を託すと、意気揚々として去って行った。

「これって“嫉妬”ってやつですよね、間違いなく。」
「ええ。どうやらファエンダルさんは、カミラさんが好きなようね。」
「しかもスヴェンって人も絡んでて、完璧に三角関係のようですね。」
「それで手紙の内容は・・・」
「えっ、見ちゃうんですか?」
「だって嘘を付くように頼まれたのよ。嫌じゃない?」
「まあ、そうですけど。」
「だったら、中身を見た上でどうするか決めましょうよ。」

そう言うが早いか、先輩は手紙の封をきれいに外して、中身を読み始めた。



「うわっ!これって・・・。」
「ひっどい内容よね~。こんなの読まされた日には、不愉快になって当然よ。送り主のこと、嫌いになるでしょうね。」
「やっぱりそうですよね~。俺もそう思います。」
「で、カイト君は誰の味方?」
「・・・正義です。」



「カミラさんですか?」
「あら、どちらさま?」
「郵便をお届けに参りました。」
「あら、ご苦労さま。」
「ファエンダルさんからなのですが、スヴェンさんからの手紙だと言う様に言付かっております。」
「え?どういうこと?」

首を傾げつつ、カミラは手紙に目を通し始めた。・・・と、みるみる彼女の顔が紅潮していくのが分かった。

「真実を教えてくれてありがとう。ファエンダルがこんなことをするなんて!彼とは二度と会わないわ。」
「まあ、そうなるでしょうね~。」
「あと、この事をスヴェンにも伝えてあげて。きっと彼は喜ぶわ。」

あーあ、ファエンダルにしてみれば、完全に逆効果になっちゃったな~。
(ま、俺が原因を作ったんだけど。)



「ありがとう!そういう話を待ってたんだ!ちょうど宿屋での稼ぎが良くて、今懐が潤ってるんだ。謝礼をもらってくれよ。」



「・・どうだった、正義の味方さん?」
「どうもこうも、俺は信じる道を進むのみですから。」
「ふふ、ちょっとだけ格好いいぞ!」

先輩は軽く俺の頭をこづくと、足取り軽く家の中へと入っていった。
【2012/09/06 23:27 】 | 伝承の旅 | 有り難いご意見(0)
015 アニスの小屋


ある日のこと、リバーウッド周辺の森でいつものように草花の採取をしていた俺は、通りがかった美女に突然話しかけられた。

「あれ?・・・もしかして・・・カイト・・くん?」
「え?・・・え、えーと・・・。」
「ハルカよ!ハルカ!高等教育時代の・・・もしかして忘れちゃった!?」
「え?え?嘘!ハルカ先輩っすか!マジっすか!」
「マジっすよ。」
「なんでなんでなんでスカイリムにいるんですか?」
「カイト君の方こそ、何でここに?シロディールの帝都大学に進学するのが夢だったんでしょ?」


俺は美人で有名だった先輩との再会に胸を躍らせていた。

高等教育時代、憧れで高嶺の花だった先輩とちょっとした事を契機に知り合うことができ、先輩が卒業するまでの1年足らずの間に冗談を言い合える程の仲になったのだ。

その後は残念ながら、大学に進学する俺と家業を継いだ先輩とで、進路は完全に分かれてしまい、音信も不通になっていたのだが、当時の思い出は今でも俺の心を昂ぶらせる。


鍛冶屋を継いだ先輩は、瞬く間に腕を挙げ、両親を説得して、ここスカイリムに武者修行に来ていた。スカイリムにはシロディールには無い様々な鉱石が採取できる上、タムリエル全土に名声を轟かせる鍛冶屋もいる。

リバーウッドに家を構えた先輩は鍛冶で生活道具を作ったり、傭兵の真似事をしたりして、生計を立てて暮らしていた。そしてまとまった金ができると鉱石の採掘をしにあちこちへ数日間旅を出る・・ということを繰り返しているらしい。



「今日はどうしたんです?」
「この近くに古い小屋があってね。随分前から変なお婆さんが住み着いたらしいのよ。風貌が怪しげらしくて、村の人々は気味悪がって、近寄らないようにしてたらしいんだけどね。『やっぱりこのままの状態を維持するのも問題だ』みたいな意見が出て、結局私が請負料と引き換えに調査に出向くことになったわけ。」
「そんなの危ないですよ!」
「あら?私、こう見えても腕は立つわよ。」
「でも先輩一人じゃ心配です!迷惑かけませんから、俺も一緒に行かせてください!」
「そ、そう?じゃあ、一緒に来てもらおうかしら。ふふ・・・正直言うと、ちょっぴり怖かったんだあ、私。」



「見ての通りのタダの婆さんですじゃ。ご心配をおかけしてすみませんでしたね。」

小屋を訪れた俺達は、入口に置かれた椅子に腰掛けたお婆さんを発見したのだが、特に怪しいところはなかった。話しぶりからも穏やかで思慮深い様子が見て取れた。

急遽、雨が降り出したので、俺達は小屋の中に避難させてもらった。



雨が小降りになった頃、お婆さんは川に水を汲みに行くと言って、出かけてしまった。

「特に怪しいところはなかったですねえ。」
「そうねえ。・・・あら?これは何かしら?」

先輩がしゃがんでいる先を見ると、雑品等で巧妙に隠された地下室への扉があった。



「ここって・・・。」
「先輩、こんなところに手紙があります!」



「うわ。あの婆さん、指名手配中の魔法使いみたいですよ。」
「どうやら仲間とここで合流する手はずだったようね。」
「すぐここを脱出して、人を呼びましょう。」
「そうね。」



俺と先輩が小屋を飛び出した途端、あさっての方角からいきなり火炎呪文を浴びせられた。

「うわっちっち!アチチチチチ!」
「きゃー!」

火炎呪文を浴びせたのは、鬼の形相をしたお婆さんだった。
先程までの仏のような表情とはまるで別人であった。

「私の秘密をどうやら知ってしまったようだねえ!生きて帰しやしないよぉ!!」



くそっ!やられてたまるかってんだ!?

俺は渾身の力で雷撃を放出した。



うわああああああ!

俺の雷撃を浴び、指名手配犯アニスは絶叫をあげた。



こ・・こま・・で・・・か。



「すごいじゃない、カイト君お手柄よ!」
「いやあ、夢中だったもんで、もう何が何だか。」
「ともかくリバーウッドに戻りましょう。報告しないといけないし。そうだ・・私の家に来ない?臨時収入も入るし、ご馳走するわよ。」
「よ、よろこんで!」
【2012/09/04 23:47 】 | 伝承の旅 | 有り難いご意見(0)
先輩 ハルカ


名前はハルカ。

リバーウッドの外れに住んでいる、カイトの高等教育時代の先輩です。
年齢はカイトよりも2歳年上。

故郷を遠く離れたスカイリムでの偶然の再会に驚きますが、カイトの研究の手助けを買って出てくれます。

戦闘面においては、武芸に長けており、ひ弱なカイトに強力な支援をしてくれます。

無茶苦茶きれいで、スタイルもダイナマイツなお方。
カイトの事をカワイイとさえ思っているようで、今後の2人の関係も気になるところ。

【2012/09/04 23:21 】 | キャラクター紹介 | 有り難いご意見(0)
014 逃亡者と狩人


リバーウッド周辺で草花の採取に勤しんでいたある日、見知らぬ男が現れ、「この荷物を預かってくれ。」と強引に盾を渡してきた。不思議な光のオーラを放っており、一見して魔法がかかっていることが分かった。

「これってどういう・・」
「詮索なんかするんじゃねえ!誰かにそれを売り払ったり、俺を騙そうとしやがったら、タダじゃおかねえからな!ぶっ殺すぞ!」

カッチーン!

・・・我が家訓に『無礼者には無礼で返せ』という言葉あり。



「ふさけんじゃねえぞ、この野郎!何だ!?その言い草は!」



ぐへえ!



不埒な奴をあっさりと成敗。
俺ってちょっとワイルドだぜえ。



ほどなくして盗難に遭ったと思しき狩人に出会った。

「もしかして探してるのってこれ?」

不埒な奴からガメといた魔法の盾を見せると、大喜びでその通りだと頷いた。
狩人は俺に幾許かの金貨を握らせると、喜び勇んで帰って行った。
【2012/09/04 22:55 】 | 伝承の旅 | 有り難いご意見(0)
<<前ページ | ホーム | 次ページ>>