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【2025/03/21 13:18 】 |
038 彼の者達とともに…1

黒い手形の描かれた変な手紙を受け取った俺だったが、大して意にも介さず忘れて数日が経った。

「あ~眠ぅ~。」
とある日、徹夜でスカイリムの伝承に纏わる本の研究をしていた俺は、睡魔に負けて朝っぱらからベッドに横たわった。完全な昼夜逆転の生活だ。


しばらく寝入っていたが、ふと気配を感じて目が覚めた。


あれ?先輩の家じゃ・・ない??


誰か・・・いる?


「誰だ、あんた?」
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【2013/02/15 23:10 】 | 伝承の旅 | 有り難いご意見(0)
スカイリムを離れて
記事更新が滞っております。
ここのところ、別のゲームをプレイ中です。



【2013/02/07 02:08 】 | Kaitoのつぶやき | 有り難いご意見(0)
037 失われた無垢3


半ば呆然としながら、俺と先輩はウインドヘルムへと戻った。

「で、どうなの?親切者のグレロッドはどうなったの?」
「彼女は死んだよ。」
「やった!ありがとう。やっぱりあなた達に頼んで良かった。」
「いや、俺達は何も・・・。」
「そうだったね!報酬の事を忘れてたよ。どうぞ、もらって。僕ん家の家宝なんだ。」



「そ、そんなの貰えないよ。俺達何もしてないのに。」
「何言ってんの!十分にしてくれたよ。」
「第一、俺達闇の一党ですらないんだぜ。」
「またまたあ。あなた達が闇の一党でなかったら、誰がグレロッドを殺るって言うのさ。」





結局、アレティノ少年は感謝の涙を流すばかりで、全く取り合ってくれなかった。


またもや呆然とする俺に、怪しげな郵便配達人が手紙を手渡してきた。
「誰から?」
「俺も知らない。ただあんたに渡すように言われて、たんまりと報酬をもらった。」
「なんで裸?」
「山賊に身包み剥がれたんだ。でもその手紙だけは守った。大金がかかってるからな。」



うわあ・・変な手紙。

【2013/01/02 14:24 】 | 伝承の旅 | 有り難いご意見(0)
036 失われた無垢2


「来ちゃったわね。」
「ええ、来ました。」
「で、どうするのよ。本当に殺っちゃうわけ?」
「まさか、そんな!でも、アレティノ君の必死の表情見てると、放っとけなくて・・・。」
「怖くて・・・の間違いでしょ?」
「・・・・。」

俺と先輩がはるばるリフテンまでやってきたのは、言うまでもくウインドヘルムでアレティノ少年と絡んでしまったからだ。薄気味悪い儀式の現場まで見させられた挙句、年端も行かない少年ににやりと笑われては引くに引けなくなってしまったのだった。

とは言え、まさか闇の一党の代わりに殺人の依頼を受けた訳ではない。
とにかく事情を調べる為にアレティノ少年が預けられたオナーホール孤児院へとやってきたのだ。



「お前ら豚どもに引き取り手なんてあるものかい!」
「うん、親切者のグレロッド。」
「私が面倒看てやらなきゃ、とっくの昔にお前らは野垂れ死んでたんだよっ!」
「そうだね。親切者のグレロッド。」
「分かってんなら、キリキリと働きな!このロクデナシ共がっ!」

うわあ・・・。
孤児院内に入って、いきなり数人の少年少女たちを怒鳴りつける老婆の姿が目に飛び込んできた。
まさにアレティノ少年が言っていた通りの鬼ぶりである。



「何見てんだ?若造が!?さっさと去ね!」

入口に立つ、俺と先輩の姿に気付いて、老婆は毒づいてきた。
一応、断りも無く入ったこちらも悪いが、この言葉遣いはいかがなものか・・。
う~ん、カチンと来たぞ。



「うっ!」

俺が老婆に一言文句でも言ってやろうと前に踏み出した瞬間、老婆は食していたパンを喉に詰まらせたかと思うと、あっという間にひっくり返って、そのまま息絶えてしまった。

え?
マジ?



「ま、まさかおにーちゃん達が殺したの?」
「い、いや違うんだ!このお婆さんが勝手に・・!」
「誤魔化さなくてもいいんだよ!ありがとう!本当にありがとう!」
「いや、本当に違うんだって!」
「大丈夫!僕達誰にも言わないよ。だって感謝してるんだもん!」
「これで酷い生活ともおさらばだ!やった!お兄ちゃん、本当にありがとう。」



ふぅ~~。今日もお日様の光が眩しいなあ!

「現実逃避してるところ悪いけど、今の状況ってやばいよね?」
「やっぱ、先輩もそう思います?」

エライことになってきたーーー!
【2013/01/01 22:34 】 | 伝承の旅 | 有り難いご意見(0)
035 失われた無垢1


「通行料を払ってもらおうか?」
「はあ?街に入るのにそんなものがいるの?」
「まあ特権みたいなものと考えてもらおう。卑しき者は入れない特別な街という訳さ。」

リフテンを訪れた途端、大門を警備する衛兵から、あからさまにワイロを要求された。
う~ん・・・さすが盗賊ギルドが跋扈しているという街だけあって、衛兵も腐ってる。
街中の治安も推して知るべし。

「じゃあ、知り合いに偉いさんがいるから確認してみるよ。本当に通行料に値する特権なのかどうかを。」
「ちょ、ちょっと待て!わ、分かった分かった。さっさと通れって!」

ちょっとハッタリかまして脅してやると途端に衛兵は焦りだした。
肝の小さい奴・・・所詮は小悪党といったところ。



夜のリフテンは正直怖すぎ。
いきなり熱い視線を浴びせてくる男がいた。



「よお、こんな夜更けにこの街を訪れるとは大した度胸だな。何者だ?」
「単なる旅行者だよ。」
「へえ・・・せいぜい暗がりには気を付けるんだな。」

最初の住人との会話がコレ。感じ悪い。
あんまり長居したくない街だ。
【2012/12/20 22:18 】 | 伝承の旅 | 有り難いご意見(0)
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