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【2024/04/26 15:03 】 |
020 金の爪4


その後もドラウグルとの戦闘は続いた。

知能は案外低いらしく、特攻してくるしかないと見て取った先輩が、床一面に油を撒き、そこに火矢を射掛けて、ドラウグルを一網打尽にした。

「すごい・・先輩。」
「ふふふ。これでも一応腕には自信があるの。」




「また妙な扉が現れましたね。」
「押しても引いてもビクともしないわ。」
「なんか、この鍵穴って、金の爪がぴったり嵌りそうじゃないですか?」
「本当だ。やってみて。」
「はい!」

・・・・

「ビクともしません。間違ってたのかな?」
「待って!金の爪の手のひらを見てみて。なんか絵が彫ってない?」
「本当だ。」
「もしかして、この絵の並びにしろってことじゃないかな?」
「先輩、冴えてる!」




「やった!開きましたよ。」
「お宝はすぐそこね。急ぎましょう。」



「まあ、何て綺麗なの・・。」

俺と先輩は、しばらくの間、遺跡の奥の素晴らしい光景に見とれて声も出なかった。



「何だろう?この文字・・・。」
「古代ノルド語かな・・?ええと・・揺ぎ無き力・・・」
「読めるの!?」
「少しは。図書館通いしてたのは、伊達じゃないですよ。」
「・・・ちょっと見直したわ。」
「へへっ。」



「カイト君!これは何かしら?」
「地図・・ですかね?」
「本当だ。このスカイリムを表してるんだわ!」
「一体、このバツ印は何でしょう?」
「いくつもあるようね。・・・全然検討もつかないわ。とりあえず戦利品として持ち帰りましょう。」




「よぉ!よく戻ったな。」
「金の爪を取り返しましたよ。」
「本当か!やっぱりお前は俺が見込んだ通りの男だ。さっそく・・・」
「大事に保管するんですね?」



「いや、カウンターに飾るんだが・・・何か?」
「あ、いや、お二人がそれで良いんなら・・。」

また盗られても知らないよ、と。
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【2012/09/17 00:41 】 | 伝承の旅 | 有り難いご意見(0)
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