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【2024/04/24 11:29 】 |
211 ソブンガルデ


「爺さん、爺さんじゃねえか!」
「おう、エダジマ。お主も死んだのか。後継にふさわしいと思っていたのに、惜しいのう。」
「良く見ろよ。まだ生きてるって。」
「なんと!」

同胞団の先代導き手、コドラク・ホワイトメインがソブンガルデの四つ角に立っていた。

「ところで、最近有名人がホイホイこちらに来ておるんじゃ。ウルフリック・ストームクロークは知っとるの?その側近の石拳のガルマルとやらと共に近くにおるわ。会うか?」
「いや、今は遠慮しとく。」

二人は拙僧自身で手を下したようなものだ。向こうも、こちらに送りこんだ張本人と会っても気まずいだろうし。



「アルドゥインを知ってるだろ?深手を負わせたんだが、こっちに逃げ込んで死者の魂を喰らっているらしい。どうすればいいか、分かんねーかな?」
「この濃い霧の中では戦闘は難しいの。この霧は奴が生み出したものだから、奴には妨げにはなっておらんのじゃ。」
「じゃ、五分の条件ってわけじゃねーのな。」
「ああ。まずはこの霧を晴らす必要があるの。それに仲間も必要じゃ。」
「良い手でもあるのか?」
「この先に古の英雄達が集う『勇気の間』がある。そこへ行けば心強い味方が大勢いよう。」



伝承で聞いていたが、勇気の間に行く前に、門番の審査を通らねばならなかった。

ドラゴンボーンだから・・・同胞団の導き手だから・・・魔術師大学の校長だから・・・盗賊ギルドの頭だから・・・闇の一党の長だから・・・いくら御託を並べ立てても答えは一緒だった。

語るなら、拳で語れ!

・・・ヤレヤレ。



強い強いと聞いていたけど、斬撃2回で決着はついた。
う~む、この剣に施したのは反則級の付呪なのか・・・やっぱり?

「お前の言葉の正しさは伝わった。通るが良い。」
「どーも。」



デカイ・・一体、どんな獣の骨で作った橋?

『試しにここ飛び降りたらどうなるんだろう?』
『霊体化したら大丈夫だよね~。』
『・・とか考えて、飛び降りた挙句、あっさりと死者としてソブンガルデにやってくることが出来た。』

そーんな不吉な妄想をしてみたりもしました。



ゴクリ・・いよいよ英雄達とのご対面か。



おお、来たか!アルドゥインを追い詰めし者!



「お前は、ここの誰よりも英雄と呼ばれるにふさわしい。」
「そういうあんたは?」
「失礼、自己紹介がまだだったな。イスグラモルだ。お見知りおきを。」
「イ・・イ・・・イスグラモルぅ!こ、こちらこそよろしく!」

驚くまいと決めていたが、いきなり同胞団の創始者と出会って、声が上擦ってしまった。



「ああ!あんたは声の道の創始者のユルゲン・ウィンドコーラー!」
「やあ。君もシャウトを学んだんだね。私の後継者は順調に育っているかい?」
「ええ。どいつもこいつも偏屈で人が近寄りがたい、変な性格になってますけど。」
「それは・・なんというか・・。ははは。」



「今の時代のドラゴンボーン!アルドゥインと戦うなら私達を連れて行きなさい!」
「ああ!あんた等は奴を今の時代に送り込んだ・・!」
「な、なんのことだかさっぱりね。」
「あ、ああ、本当だ。私達はもう少しのところで奴に逃げられたんだ。」
「あの悔しさを忘れたことは一日たりとてない・・頼む我々を仲間にしてくれ。」

こいつら・・拙僧がタイムスリップして現場を見てたこと知らねーな。
ま、いいか。仲間は多いほうが良いし。



「そうと決まればGO!」
「いけいけいけいけーー!!!」
「今こそ決戦の時じゃああああ!!」


「お、おい待て。お前らが仕切るな!ってかもうちっと募兵してからでもいーじゃねーか!おい、待てって!」
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【2012/08/19 09:59 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
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