忍者ブログ
  • 2024.03
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 2024.05
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

【2024/04/20 10:09 】 |
177 大惨事の原因2


「今なら地下にいるよ」

そう主人は教えてくれた。拙僧はここで一泊することに決め、かなり気前良く宿賃を支払った。

「早速ワインを頂くとしよう。」
「どうぞどうぞ。好きなだけ飲んで下さい。」

金払いの良い客にはどこまでも慇懃になるらしい。
地下へと下りていくと、いきなり彼と出会えた。

辺鄙な場所の宿屋に長逗留していると、話し相手もろくにいないらしく、拙僧のような他の宿泊客なんて久しぶりらしい。
たちまちのうちに我々は意気投合して、朝まで飲み明かした。



翌日の昼過ぎ、寝坊した拙僧はのろのろと起き出すと、主人が「彼なら池の方へ行きましたよ。」と教えてくれた。



「よぉ。」
「やあ、兄弟。ぐっすり眠れたかい?」
「ああ、あんたは?」
「いや、まだまだ寝たりないよ。外の新鮮な空気を吸ったら、また寝床に戻ろうと思っていたところさ。」



「ここでさっさと寝てしまいなよ!」



あばよ、美食家。楽しい一刻を過ごせたぜ。



さあて、死体を池の中に隠して、発見が遅れるようにしよう。




ちゃっぽ~~ん。



「はっはっは。よくやった。とある辺鄙な場所に建っている宿屋で、一人のオークが姿を消したそうだ。」
「へえ、そんな細かいことまですぐ噂になるんだな。」
「あと、マルカルスの料理長が殺されたらしい。」
「へえ。珍しいこともあるもんだな。ちょうど拙僧も彼に会いに行ってたんだ・・・なんちて。」
「よくやってくれた!改めて、お前の能力の高さには舌を巻くよ。」
「大したことじゃないさ。」
PR
【2012/07/25 21:11 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
<<178 帝国を倒すには1 | ホーム | 176 大惨事の原因1>>
有り難いご意見
貴重なご意見の投稿














<<前ページ | ホーム | 次ページ>>