拙僧はドーンスターの聖域へと向かうにあたり、アストリッドからシャドウメアという駿馬を譲り受けた。
池から煙と共に登場してカッコイイ!!
アーンビョルンはあっさりと見つかった。
ドーンスターの聖域の入口で蹲っていた。
「道化め。ナイフの使い方だけはばっちりらしい。腹をざっくりとやられちまった。」
「大丈夫か?」
「ああ。なんとかな。それに奴にも相応の傷を負わせてやったぜ。追い討ちをかけようとしたが、奴は聖域の内部に逃げ込みやがった。生憎、合言葉を知らなくてな。」
「それなら拙僧が調べてきたから大丈夫だ。それよりあんたは帰れ。あとは拙僧が引き受ける。」
「すまねえ。この体たらくじゃ、足手纏いになるだけだな。」
「人生で最大の不安とは?」
「無知でいることだ。」
「主よ、お入りください。」
聖域の床には点々と血が落ちていた。

シセロのものだろう。こいつを辿れば、彼の下に行ける筈だ。
ビンゴ!
「・・・やはり、あんたが来たか、聞こえし者よ。最強を倒すには最強をぶつける。アストリッドはセオリーを守ったわけだ。」
「あんたが最強かどうかはともかく、拙僧がその気になれば、あんたの命は10秒と持つまい。ましてや怪我をしてれば尚更だ。」
「・・・好きにしてくれ。どうせシセロに抵抗する力はない。」
「そうだな、好きにさせてもらおう。」
きゃ、やめ、いやぁぁあああーーー!
「大のおっさんが、まっ裸にされたぐらいでわめくんじゃね~よ。」
「お、おま、おまえ何を?」

「逃がしてやるのさ。生きていられたらな。」
「重傷を負って、裸で放り出されるんだ。あんたは鬼だ。」

「別に冥土に送ってやってもいいんだぜ。」
拙僧は死に掛けているくせに、口数の減らないシセロを残して聖域を去った。
「お帰り。夫も先程帰ったところよ。助けてくれてありがとう。」

「いや、大したことはしていない。」
「それで奴は?仕留めたの?」
「ああ。あんたのお望みどおり細かく切り刻んで、魚の餌にしてやった。(嘘)」
「その服は?」
「ああ、高そうなんでもらったんだ。奴をバラバラにする前に脱がした。欲しいか?」



「いいえ。それはあなたの物よ。ところで、あなたのおかげで内部の問題は片付いたわ。これでようやく皇帝暗殺の方に専念できる。少し休憩したら、フェスタスの所に行って頂戴。彼に次の作戦の計画を任せてあるの。」
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