任務完了。
後は脱出だけだ。
眼下では大騒ぎになっている。上手く混乱に乗じて出られればいいが。
こっそりと脱出を試みる拙僧の前に、思わぬ助っ人が現れた。
「ヴィーザラ!」
「俺が注意を引き付けておく。お前は闇に乗じて、聖域へ逃げろ。」
「すまん、恩に着る。」
・・ってヴィーザラ。
すでに結構派手な戦闘繰り広げてたのね。
聖域へ戻った拙僧をアストリッドは、諸手を挙げて出迎えた。
「よくやったわ!スカイリム中が結婚式の噂で持ちきりよ。花嫁が殺されたってね。」

「拙僧の力だけじゃないさ。聖域の家族が助言や支援をしてくれたからな。」
「ええ、素晴らしいことだわ。でもあなたも本当によくやってくれた。報酬は弾まないとね。」
そう言って、拙僧にたんまりと金を渡してくれた。

「しばし休養を取るといいわ。その間に私は次の作戦の準備を進めておくから。」
「た、ただいま~。」

「おう、ヴィーザラ。お前も無事だったか。良かった、良かった。」

「危うく式の参列者全員を皆殺しにするところだったぜ~。」



「・・あんた、もうちょい隠密を磨いた方がいいぜ。戦闘力が高いことは良く分かったからさ。」

PR