ウインターホールド大学内外でのゴタゴタを解決した拙僧は、愛妻のいる我が家へと帰った。
「お帰りなさい、あなた。」
イソルダの優しい声が心に沁みる。
「くたびれたでしょう。早く寝ましょう。」
おおお・・・誘ってるのかあ!イソルダ。

そ、そう言えば新婚初夜もまだおあずけだったもんなあ!
「来ないの?寝ちゃうわよ。」
や、やっぱりー!行く!行きマース!
・・・数時間後。ふと拙僧は目覚めた。
ん?うちの天井ってこんな感じだったかな?
誰かいる!我が家じゃない!?
・・・ここはどこだ
「ふっ。気付いたようね。」

「てめー!誰だ?」

「今、その質問に果たして意味などあるのかしら?重要なのはあなたの置かれている状況じゃなくて?」

「どうやら拉致されたようだな。妻が一緒に寝ていたはずだ。彼女は無事なんだろーな?」
「察しが良くて良かったわ。奥さんは無事よ。」
「拙僧をどうする気だ?」
「あなたは私達『闇の一党』の仕事を横取りしたの。だから借りを返してもらおうと思ってね。」
「横取り?何のことだかさっぱりだ。」
「リフテンの孤児院の老婆殺しを忘れたとは言わさないわ。」

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