「校長・・・ちょっと耳に入れておいた方が良い話があるんです。」
「おおトルフディル。それそれ、そういうのを待ってたんだ。ここんとこ、変な依頼ばかりで・・ぐちぐち。」
「へ?」
「良いんだ、続けてくれ。」
「リフテンの首長から、今朝妙な連絡が来たんです。」
「どんな連絡だ?」
「統治区域の中に、妙な球体が現れたそうです。周囲には怪しげな物も飛び回っているとか。」
「それって・・。」
「はい。お察しの通り、マグナスの目の時と状況が似ています。おそらくはアンカノが干渉した時のエネルギーが完全に戻らずに、一部スカイリムに留まってしまったのではないかと私は考えています。」
「大変だ。そんなことになったら大学の責任問題にもなりかねんな。」
「そうなんですよ。マグナスの目の一件は、外部には漏れてないものの、我々校長一派の追い落としを狙うものがリークするかもしれません。」
「そんなことになったら、カワイイ女子大生を集めてウハウハ計画が頓挫してしまうじゃねーか!?」
「校長も所帯持ちになられても・・お好きですなあ。」
「はっはっは、ま、固いことゆーな。」
ここが例の場所か。
ほう、確かに妙な球体があるぞ。
・・・一般市民に被害が出る前に、早々に揉み消さねば。
こんな所で拙僧の野望を潰えさせてたまるか!
うおっ!何か出てきた!
どりゃっ!
・・・お、魔法剣が効くじゃねーか!
よっしゃ!一丁上がり!!
「ジョディス!後はそいつだけだ!」
「お任せ下さい!従士様!」
怪しげな異形のものを片付けると、妙な球体も消えた。
何かよくは分からんが、一件落着だな。
「おお、さすが校長!あっさりと事態を収拾しましたな。これで校長の権威も安泰ですな。」
「ああ、お前にもまだまだ甘い汁を吸わせてやれそうだ。」
「ははっ。不肖トルフディル、これから先も精一杯忠勤に励みまする。」
「はっはっは!」
「ははははは!」
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