「今、着いた。」
「あんたね。さっさと中に入って!」
リッケ特使は、拙僧をテント内に招きいれた。
「さっそく今回の作戦を説明するわよ。目的はカスタブ砦の攻略。中に囚われている捕虜がいるから、彼らを救出した上、内部から砦を攻略して欲しいの。まずは砦付近に小隊を派遣しているから、合流してから作戦に取り掛かってね。」
カスタブ砦に向かった拙僧は、野良ドラゴンに襲われている味方兵を発見した。
「今、助けるぞ!」
拙僧は寸でのところで、ドラゴンを打ち倒し、味方の命を救うことができた。
「危なかったぜ、相棒!」

「ハドバル!お前だったのか。」

「ありがとよ。今回の任務は前回よりもヘビーだ。よろしく頼むぜ。」

「作戦はあるのか?」
「ああ。まあ、聞いてくれ。まずお前が中に侵入する。」

「いきなり拙僧かよ。」

「固いこと言いっこなしだぜ。ストームクロークも知らない勝手口があるんだ。中に入ったら、牢まで進んで味方を助けろ。途中で出会った敵は始末していいぞ。」

「ま、それしかないわな。」
「後は、中の奴らと一緒に大暴れしてくれ。騒ぎが聞こえたら、俺達も突撃する。中と外からの挟撃だ。」


さあて行きますか!
おお、これが使われていない通路の入口だな。
潜入成功!おっと食卓の上に牢屋の鍵を置き忘れている奴がいるぞ。
あ、出会った敵は~
サクサクっとね!
「助けに来てくれたのか!早く、早く出してくれ!」
「どうせ一度諦めた命だ。俺達全員、あんたに預けるぜ!何でも言ってくれ!」
「よし!鬱憤も溜まってるだろう。思いっきり大暴れして、この砦を奪ってしまおう!」
「うおっしゃあああ!」
無駄無駄無駄ぁぁぁ!!
「おう、ハドバル!」
「よくやってくれた!カスタブ砦が落ちたぞ。数的不利もあんたの活躍のおかげで、どうやらこっちの大勝利だ。」
「みんなの力さ。」
ドール城に戻った拙僧は、テュリウス将軍の大歓迎を受けた。
「よくやってくれた!お前さんの功績に、最高の栄誉を持って応えねばな。」

「それはありがたい。」

「お前さんを『特使』に任ずる!今後は私の片腕として、大いに力を揮ってくれ!」

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