リフトにある帝国軍野営地へとやってきた。
『ここの指揮官の指示に従え』というのがテュリウス将軍からの命だが。
リッケ特使・・・また、あんたか。
「またとは何よ。またとは。優秀な指揮官の配下になれて、ありがたく思いなさい。」

「へいへい。」

「今回は調略をお願いしたいの。リフテンの執政アヌリエルは、盗賊ギルドと繋がっているという黒い噂があるわ。あなたにはその決定的証拠を掴んで、彼女をこちら側に引き込んでもらいたい。」
げ・・・そうだったの?拙僧、ギルド長なのに、全く知らなかった。

ん~あとでブリニョルフに事情は詳しく聞いておくとして、ギルドに不利益な事はしたくないし、今回はどうすべえ。
・・・と、とりあえずメイビンからの密書GET!
こんなもん残すなんてアヌリエルも阿呆だな。
メイビンもヤバイ手紙に名前なんて堂々と書くなよ。
「執政さんよ。ちょっと、この手紙のことで話が・・・。」

「しー!しー!ちょっと私と一緒に部屋まで来て。」
「従士さん。何、あんた今、帝国兵やってんの?密書なんて引っ張り出して・・もしかして私を強請るつもり?」

「馬鹿!拙僧はお前の為に言ってんの!こういうヤバイもんは箪笥の引き出しに入れておくんじゃなくて、さっさと燃やしちまえよ。」

「え?ええ、ごめんなさい。」

「それから取引相手のメイビンにも言っとけ。今度から証拠を残すようなやり方は控えろっ!って。・・・全くお前らを支える盗賊ギルドが浮かばれんぜ。」

「え?あんた何でギルドの肩を持つの。」

「あ~別にそんなこと、どうでもいいの!それより、あんた!まだこれから先もストームクロークの側に付く気か?」

「奴らが好きって訳じゃないけどね。正直内戦のおかげで、私の内職の儲けも目減りしてるし。」

「なら帝国側に鞍替えしちまえよ。ホワイトランやペイルの話は聞いてるだろう?もうストームクロークは落ち目だぜ。」

「帝国にも好意はないけど、いいわ。あんたが帝国に肩入れしてるんなら、私も乗っからせてもらうわ。」

「よっしゃ。ま、拙僧に味方する女を泣かせる真似はしないさ。」

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