「ここがそうか。」
アイスランナー号にいたブラック・ブラッド団を全滅させた拙僧は、ジャリーラがいるというブロークン・オール洞窟へとやってきていた。
洞窟内には難破船が何隻もあった。

ふむ?もしかして落石か何かで閉じ込められたのか。
(まるでグーニーズの世界だな。)
映画と違うのは、海賊達のおもてなしが陳腐なこと。
ホラホラ!そんなにあっさりとやられてちゃ、つまらんだろ!
誰も映画館に来てくれないぜええ!!ふはははははーーー!!
洞窟の最奥に進むと、決死の表情をしたジャリー・ラが待ち構えていた。
「会いたかったぜええええぇ!ジャリー・ラさんよぉ!!」

「くそおおっ!てめえは化けモンか!」

「まだ化けモンの方がましだろうよ。てめえは絡んじゃいけねえ相手に絡んじまったなあ!」

「ちきしょおお!てめえの方がよっぽど、悪者じゃねえか。」

「拙僧は正義とか悪とか言ってんじゃねえよ。ただお前は、拙僧をキレさせた。・・それだけだ。」
ジャリー・ラを始末した後、もちろん宝を回収するのも忘れてはいない。

今回のアイスランナー号の積荷だけでなく、ブラック・ブラッド団が蓄えた宝をすべてごっそりと頂いた。



うっしっし。

・・・確かに拙僧は悪かもな~。

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