「ペライト様に会いたいだろ?」
「は?・・いや、別に。」
スカイリム中を当てもなくさすらい旅を続ける拙僧は、その途中、『ペライトに捧げる祠』へとやって来た。
そこで怪しげな液体の合成を続けるケッシュという名のカジートが拙僧の顔を見るなり、目を輝かせて言った。
「だったら、さっさと材料を集めるんだ。早くしないとペライト様の機嫌を損ねちまうぞ。」
「聞いてないのか。拙僧は別に・・・」
「聞いてなかったというのか!集める材料は『デスペル』、「銀のインゴット』、『吸血鬼の遺灰』、『上質のルビー』だ。」
「興味ねーよ。」
「なら、さっさと行ってこい。あ、そうそう忘れないようにメモを渡していやろう。」
終始かみあわないままだったが、旅のついでに拾い集めるうちに、言われた4品を揃えることができた。
「よくも集めたもんだ。よっぽどペライト様に会いたかったんだな。」
酔狂な奴もいたもんだ、と驚いた顔をしてみせる彼に、殺意を覚えたのは決しておかしな事ではないだろう。
「ホラ、できた!ホレ、嗅げ。嗅げ。」
拙僧が集めてきた材料を溶かしてできたみるからに胡散臭そうな緑色の液体・・・。
気乗りはしなかったが、あまりのケッシュの気迫に押し切られる形で、液体から立ち上る煙を嗅いでしまった。
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