「囚人に面会たあ、どういう了見だあ?俺はお前なんて知らねえぞ!」
「お前、アリクルの戦士だろ?」
「だったらどうした?」
「長のケマツはどこにいる?」
「待った!・・・それを簡単に教えるわけには行かねえ。取引だ。応じるか?」
「条件を言ってみろ。」
サディーナと話をしたところ、アリクルの戦士達は暗殺者集団と言っても、長のケマツのカリスマで統制が利いているだけであり、彼さえ叩けば、直に瓦解するだろうということだった。
昨今、アリクルの戦士の一人が、ホワイトランに収監されており、彼からケマツの居場所を聞き出せるかもしれないと聞いて、早速彼に会いに来たのだった。
「俺をここから出してくれ。」
「それが条件か?」
「ああ、そうだ。アリクルの戦士は超一流であることを求められる。ドジこいて、牢に入れられただけで、もう俺はアウトさ。どっちにしろ先はねえ。情報を教えてやるから、手引きをしてくれよ。」

「お前の罪はいくらぐらいだ?」
「たぶん、100Gを衛兵に握らせれば、釈放されるだろうよ。」

「分かった。待ってろ。」
「奴の保釈金を拙僧が払おう。」
「ほう。奇特な奴がいたもんだな。200Gだ。」

「100Gと聞いていたが・・・悪い奴だな。ま、良いだろう。ほらよ。」
拙僧は、保釈金を渡したことを告げ、元アリクルの戦士からケマツの場所を聞き出した。
ちなみに、彼はその後・・・
「おい、金はもう支払われたんだろ?早く出してくれよ。」
「ん?そうか。なら鍵を開けないとな。おや?鍵がないぞ。」

「早くしてくれよ。」
「まあ、待て!今探してるから。うーん、どうも見つからんなー。よし、じっくり探してみるから、もうしばらく待ってろ!」

「この糞野郎!出さねーつもりだな!?」
「はっはっは。何を言ってるんだ?そんなこと一言も言ってないだろ?ただ鍵を探し出すのに1~2ヶ月はかかりそうだってだけさ。」

「ちきしょーーーー!」
・・・と悪徳看守によって、いまだに牢の中に入れられっ放しだったりする。
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