ヴェックスに教えられた通り、トルバルド洞窟へやってきた。
ここにバレンジアの王冠があるという。
まーたドワーフの遺跡かよ。
案の定、ファルメル出まくりだし。
無駄に広いし。
幽霊も出て、訳分からんし。

拙僧ってば、バレンジア伝説をよく知らんのよね~。
読めと言わんばかりに、全巻落ちてるけど、無視無視。
昔、ここで激闘でもあったのだろうか。

最奥の広場には遺骨が至る所に散らばっていた。


おお、その一隅にぽつんと落ちているのは、まさしく王冠!
王冠をGETした拙僧が、ふと振り返ると、騎士風の幽霊が現れていた。
幽霊は何をするでもなく、ただ佇んでいるだけ。
何故だ、何故そんな哀しい目をする?
拙僧はバレンジアに纏わる伝説を知らない。
だからここで何があったのかも良く知らない。
騎士の亡霊が何を訴えたいのかも伝わってこない。
すまない・・・。
だ・か・ら・
さっさと成仏せいや~!!!
ぐ、ぐおおおおおおおーーーー!
亡霊は絶叫とも言っても過言ではない雄たけびを上げて、あっけなく滅した。
ふん、いつまでも、じろじろ見やがって。うざいっての!
幽霊が滅した後には、エルフ装備一式が残ったので、ちゃっかり回収。

いやあ~儲かりまんな~。
「よくやってくれたね~。さすがは我らが長だ。頼りになるねえ。」
「ふんっ。こんな時だけヨイショしたって、何にもならんぞ。」
「これは盗賊ギルドの鑑みたいなもんさ。これからはギルドメンバー全員に恩恵が出るだろう。これで今後のギルドは安泰だよ。」

「ま、皆が喜んでくれるのならいいか。」

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