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「おい。デカイ話が舞い込んだぜ。」 「デルビンさんよ。いつもそう言って、小物ばっかり拙僧に押し付けるじゃん。」 ここ最近デルビンの”ウマイ話”に乗って、スカイリムのあちこちでギルドの仕事をこなしてきた拙僧は、同じように繰り返される口調にさすがに閉口していた。 「今度はマジだって!!」 「それもいつも言ってるぜ。」 「まあ、とりあえず聞きなよ。」 ごちゃごちゃ言ってみたものの、他に大した儲け話がある訳でもないので、とりあえずデルビンの話に性懲りも無く乗って、依頼人の待つマルカルスへとやってきた。 商人エンドンは先日、山賊に襲われ、大切な『銀の金型』を奪われたのだが、首長やらに話をしても忙しいの一点張りで全く取り合ってくれないらしい。 内戦でただでさえ兵が足りない上に、フォースウォーンは逃げ出すわ、衛兵の腐敗が明るみになるわでは首長が忙殺されているというのは真実だろう。 とは言え、エンドンにしてみれば、財産の目減り黙って見過ごすワケにもいかない。 ・・・そこで、盗賊ギルドの出番である! 「どなたか存じませんが、私は単なる木こり。どうぞお引取りください。」 エンドンに教えられてやってきた一軒家には、木こり風の男が住んでいた。 一見しただけでは家を間違えたかと思いそうだが・・・壁の一角に張り紙が! 『旅人が迷い込んでも、上手く追い払え。褒美に棚の裏に置いてあるワインを好きに飲んでもいいぞ。』 お馬鹿さん。。忘れないように指示を張ったままにしてやがる。 「あっ、ボタンだ。」 「隠し通路発見」 「嘘つきは山賊の始まりだよ~・・・ってことで、成敗!」 と、いつものノリでつい殺っちまった。 ・・不殺の誓いは一話にしてジエンドです。 地下は大洞窟になってますな~。 とか、感心してたら、ワラワラと山賊が涌いてきやがった! 天誅!
天!誅!
天天天天天天天天天天天天天天! 誅誅誅誅誅誅誅誅誅誅誅誅誅誅! 不殺を誓い、どこぞの流浪人を気取ってみても、所詮彼のようにはなれないと悟ったよ。 やっぱり自分は自分らしく!だね 今日も元気にヤ(殺)ッてます ・・・ま、ある意味彼らしいか。
一瞬の空白の後、エンドンは大爆笑した。
「盗賊ギルドというのは、案外正直者の集団のようだな!それともあんたが変わり者なのか!?どちらにせよ、十分信頼に足りるようだ。」 「なんか馬鹿呼ばわりされてる気がするんだけど・・。」 「はっはっは。そうじゃない。どうだろう?私はこれでもそこそこ資金のある方だ。スポンサーとして十分資格はあると思うが、良かったらこのマルカルスの地でギルドを復興させてみないか?もちろん私も見返りを期待させてもらうが。」 「悪くない話だけど、とりあえず上の連中に伝えてみるわ。」 「良い返事を待ってる!」
「上手いことやったもんだなあ!大手柄じゃねえか!?」 「へへっ。なら今度からガッポリ稼げる仕事を回してくれよ。」 「ああ!もちろんだ!さっそくだが、デカイ話が舞い込んでるぜ。今度はマジだ!!」 拙僧がげんなりしたのは言うまでもない。