「せんぱーい!」
「ん~?」
「向こうの方で荷馬車が立ち往生してるみたいですよ。」
「困ってるかもしれないわね。行ってみましょう。」
あーあー。車輪が外れてるよ。
これじゃ動けないだろうな・・・って何、アレ?道化師?
「おー!いい所に来てくれた。シセロはとても困ってる。」
(うわ、変な奴に絡んじゃったみたい。)
「何です?このデカイ荷物は?」
「無礼者!シセロは怒るぞ。さっさとそこから下りろ!そこには母親の棺桶が入ってる。」
「ええっ。それは失礼。」
「全く・・・それより近くに住んでいるロレイウスの所に行って、馬車を直すよう説得してくれ。そうすればシセロは金貨をやろう。ピカピカの金貨だ。」
「何故、自分で行かないの?」
「行ったさ!もう5回も!しかしロレイウスの奴め、全然取り合おうとしない。」
「分かった。ちょっと行ってみるよ。」
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