「よぉ!ようやく目が覚めたようだな。」
気が付いた時、俺は馬車の上で揺られていた。
奇妙なことは、手を縛られているということと、周りには同様の男達がいるということだった。
「おい、お前一体何者だ?手だけじゃなくて、口まで塞がれてるなんてよお。さては余程の大物か!?」
「控えろ、馬泥棒。お前が気安く声をかけているのは、ウルフリック・ストームクロークだぞ。」
「何だって!ウインドヘルムの首長にして、反乱軍のリーダーの!?」
「ああ、そうだ。」
後部座席に座っている二人のうち、口にまで猿轡を噛まされている方は、どうやら大物のようだ。
確かスカイリム全土で、帝国軍とストームクロークの衝突が絶えないと聞いている。
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