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董清は鬼龍と魯蓮を引き連れて天水城を後にした。いよいよ武威攻略軍を進発させる予定である。大和や福貴、林玲が手はずを整えているはずだ。武威を落とせば、西涼に最早敵はいなくなり、梁国としても後背を気にせず、袁尚や孫策と相対することが可能になる。 それと同時に、宮廷内では実しやかにとある噂が流れていた。もし武威を支配下に置く事ができれば、趙雄は24群を治める史上類を見ない大国の主となる。この功績に報いるには、もはや天子しかないのではないか、と。下らぬ事を申すなと宮中の者達を窘めてはいるが、人の口に戸は立てられぬものである。 董清軍が再始動を始めた。とうとう武威に篭る馬騰軍に引導を渡すべく、安定を進発したのだ。総勢3万1千。対する馬騰軍は1万3千というところだから、ざっと2倍強の兵力である。攻城兵器を有しており、油断さえしなければ勝利は確定的だが、董清は圧倒的勝利を望んでいた。馬騰軍の将兵を心から屈服させ、速やかに西涼軍閥を解体し、自軍に取り込みたいのである。漢中にて陽平関を見張る張松には頃合を見計らって陽平関に攻め込むように話を付けてある。 時は動き出す。 新野で弩の改良版の開発が始まった。強度を上げて、これまでの倍の射程にするのが狙いである。もし開発が間に合えば、前線に出ている兵たちにも供給されるよう、量産体制は整えてある。折しも新野に大量の資金を供給すべく、春風が到着しようとしていた。天水、安定では内政の充実が図られており、武威に攻め込む董清軍の援護を行う予定である。 PR |
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