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【2024/04/26 03:06 】 |
西方軍事拠点の構築

 雷銅隊が漢中に取り付くも、董清は構わず張魯を始めとした元張魯旗下の将兵の説得に当たり、全員を傘下に収める事に成功した。


 これで漢中を拠点として西涼及び巴蜀に進攻するための人材は整った。一度進攻を始めれば、その地方の勢力を一気に滅ぼすぐらいの気概でいる為、漢中にはそれを支えるだけの備蓄が必要となる。兵装や兵士、軍資金の補充は上庸に担わせるとしても、兵糧は漢中で確保できるようにしておかなければならないだろう。まだ劉璋軍及び馬騰軍が大きな力を付けないうちに短期でそこそこの内政基盤を整えねばならない。またぞろ劉璋軍は部隊を漢中へ進攻させているようである。馬騰軍の進攻は陽平関で食い止め、まずは劉璋を先に滅ぼしたほうが賢明かもしれない。

 
「寡兵となっても、尚我が城を攻撃する姿勢を貫いた気概は褒めてやろう。だが、退路をかなぐり捨てる奴は所詮隊長の器ではない。」
「うるせえ。てめえを討ち取ればすべて帳尻は合うんだよ。」
「できぬことを言うな。」
 雷銅は対峙した董清に斬りかかるも、数合打ち合ってあっさりと捕縛された。馬騰軍は相変わらず劉辟が陽平関で足止めしている。よって漢中防衛戦は、次の劉璋軍の到来までしばらく余裕ができるだろう。それを見届けてから、張魯を始めとした新将達が一斉に開発に取り掛かった。劉辟が対峙している敵にもそろそろ疲れが見え始めたようだ。長らく睨み合いを続けていれば気力も持つまい。敵が息をついた一瞬が、転機である。その瞬間を付いて、何とか井蘭隊を退かせたい。蘭宝玉はその時を静かにじっと待っていた。


 漢中では捕縛した雷銅を連れて董清が凱旋した。官吏たちは皆、それぞれの政務の為に出払っており、出迎える者はいない。当主とは思えない姿に、雷銅はふんと鼻で笑ったが一向に意に介さない董清の姿を見て考え込んだようだ。虚飾に溺れる劉璋と、あくまで実を取る彼を比較して思うところがあったようだ。
先の漢中攻防戦を経て、尚残っている施設を中心に街づくりの再生が進んでいる。やはり喫緊の課題は兵糧の確保であろう。軍屯農と農場の開発を優先する意向だが、如何せん西側の開発地は戦闘に巻き込まれる恐れがある為、思うように進められないのが悩みである。呉蘭隊を撃退してから本格的に始めようか。
劉辟を撹乱し続けてきた敵部隊もそろそろ息切れする頃だろう。陽平関をたった一部隊で封鎖し続けてきた彼の功に報いてやらねばなるまい。

 
 魯蓮が捕虜の懐柔に成功した。馬騰軍との仲は悪くなるだろうが、漢中に攻め込んできている敵相手に今更機嫌を取るも何もなかろう。その他の官吏は内政に取り組むか、林玲のように兵の調練を行うものもいる。2ヶ月以内に呉蘭隊が漢中の喉元まで届くところにやってくるだろう。ギリギリまで引き付けて一気に殲滅する予定だ。


 宛攻略の為、またも長安より増援が派遣された。逐次投入の愚を犯す事甚だしく、曹操軍の兵は見る見るうちに減少している。長安や洛陽といった大都市も例外ではなく、それぞれの兵力は2万をついに切った。最早嘗ての勢いはなく、袁紹や劉備軍に攻め込まれて版図を切り取られかねない事態に陥っている。
漢中では開発が急ピッチで進められている。とにかく市場と農場の整備が優先され、全官吏が慌しく働いていた。呉蘭隊は漢中に肉薄するまで無視することにした。


 馬騰軍は陽平関にて林玲が封鎖を続けている為、心配はないだろう。

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【2014/03/20 08:45 】 | 三國志 | 有り難いご意見(0)
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