拙僧は駆けた。最速最強の馬シャドウメアに全力を出させた。
向かうはホワイトラン。
夜母曰く、皇帝暗殺の依頼者アマウンドがバナード・メアに長逗留しているらしい。
「何を暗い顔をしてるんだ?まだ依頼は終わってないだろう?」
「おお、あんたか。しかし・・闇の一党のアジトが急襲されたと聞いた。一党は壊滅だと。」
「一党は終わっちゃいないさ。拙僧がいる限りな。」
「では、あんたが依頼を継続してくれるんだな。」
「ああ、しかし本物の皇帝がどこにいるか知りたい。」
「ソリチュード港に行くといい。北の入り江にカタリーナ号が停泊している。」
「あと、マロ指揮官はどこだ?」
「やはりその質問が来るとは思っていたよ。彼はソリチュード港で出港の刻限まで警備に就いている。」
「分かった。彼には礼をせねばな。」
「お、お前・・・何故生きている!?」
「何も死んではいないのさ。拙僧も闇の一党もな。そして受けた報いの礼をしに来たぜ。」
「くそっ。俺自らの手で葬ってやる!」
個人の武で敵うわけねーだろ。
さて、次は皇帝だ。
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