「驚かせたようですまない。」

襲ってきた盗賊共を事も無げに返り討ちにした後、獣化を解いて、拙僧を労ってくれた。
「狼男なのか?」
思わず、質問が口をついて出た。
「ああ、見てのとおりだ。」
「同胞団の他のメンバーも・・か?」
「いや、全員ではない。サークルのメンバーだけだ。」
サークルと言えば、同胞団の上層部を占める幹部連だ。できれば口外しないように頼む。」

懇願するファルカスは、いかにも単純な脳筋戦士で、複雑な事情を抱えた者には見えない。
ともかく、どんな者であろうと、味方であるのなら問題ないだろう。
一抹の不安はあるが、とりあえず今は気にしないことにした。
さくさくとドラウグルやシルバーハントの死体の山(あ、ドラウグルはもう死んでるか。)を
築きながら、先を急ぐ拙僧たちの前に、そのウースラドの武具の破片はあった。

意外と簡単だったな・・・そうファルカスと笑い合おうとした時、
そこら中の墓と言う墓から、ドラウグルが湧き出てきた。
さすがに瀕死になりながらも、どうにかこうにか撃退に成功する。

帰り着いた拙僧をサークルのメンバー全員が出迎えてくれた。
これで拙僧も晴れて、同胞団の正式メンバーである。
よし、がっぽがっぽ稼ぐぞー!
・・・って、もう十分家の購入資金たまってる!!!


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