ソリチュードでの問題を解決した後、聖域に戻った拙僧に、アストリッドからさっそく業務命令が飛んできた。
長の呼び出しを放ったらかしにしてた割には、特段お咎めもなし。ラッキー。
依頼人はマルカルスの住人ムイリだった。
「デュフォンという男を殺して欲しいの。なるべく本人が生まれてきたことを後悔するように惨たらしくね。」
デュフォンという男はムイリの元恋人だったらしい。
口の悪い元カレのせいで、今でもムイリは精神的に追い詰められてるそうな。
「あの・・・。」
「まさかできないって言うんじゃないでしょーね!」
「いや、そうじゃない。拙僧ってば、たぶんもうソイツ殺っちゃってると思う。」
「へ?」
「以前宝探しにドワーフの遺跡に潜った時にさ、そういう名前の長が率いる山賊団を一人残らず壊滅させたんだよね~。」
「・・・それってマジ?」

「マジマジ!」

「・・び、びっくりしちゃった。もう彼はいない訳ね。分かった。ありがとう。」
拙僧はさっそく聖域へと戻った。
「受ける前から、依頼を完了させてるなんて凄いじゃない!やはり私の見る目に狂いはなかったわ。」

「いや、ホント偶然だと思うけど。。」

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