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【2024/03/29 22:42 】 |
142 シャリドールの洞察


図書館でオークの変り種、ウラッグ・グロ・シューブに呼び止められた。
久しぶりの再会だが、相変わらず筋骨隆々の外見とは裏腹に、本を愛して止まないらしい。

「シャリドールの本を探し出して来てはもらえないか?」
「シャリドール?」
「まさか、知らないとでも言うのか?偉大な賢人だ。現代の魔法使いの知識は、彼の足元にも及ばないだろう。」
「へえ。で、心当たりはあるのか?」
「ああ。彼の本を読めるのは、一握りの者だけだ。幸い、私はその中の一人だ。取ってきてくれたら、彼の本を読み解いて、有益な情報をあんたに伝えよう。」
「良し、乗った。」



本は意外とあっさり見つかった。
どれどれ?



うわ、古代文字で書かれてて、さっぱり読めん。



「ほれ、持って来たぞ。翻訳にどれぐらいかかる?」
「そうだな、1~2日あれば完了できるだろう。」



2日後、約束通り、彼は本から読み解いた秘術を教えてくれた。
変性呪文の消費を抑え、持続時間を増加させる為の方法だ。

後日、同様の本を探し出した時は、召還魔法の秘術を会得することができた。

すげえな。さすが、大賢人といったところか。
拙僧なんて、大学の校長を名乗っていても、正直魔法はさっぱりだからな~。
そりゃ過去の賢人には適わんわな~。
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【2012/06/24 00:30 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
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