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【2024/04/24 17:24 】 |
130 偽りの前線2


「おい、ちょっと止まれ!」

敵が伝令の中継点に使っている宿で張り込みを始めて間もなく、ストームクローク兵がやってくるのに気付いた。身軽な格好からして、伝令に違いない。



嘘ぉ!止まってくれた。
「止まれ!」って敵に言われて止まるなんて・・・こいつよっぽど腕に自信があるのか、お馬鹿さんってとこか。



どっちにしろ、拙僧相手に適うはずもあるまい。

敵伝令の書類GETだぜえええい!!



「よくやったわ。さすがね。」
「で、どんな情報だ。」
「敵の砦の守備部隊が増援を求めているわ。救援させては駄目ね。」
「どうする?」
「見当違いの方に兵を送らせましょう。後で砦の危機に気付いても、駆けつけるまでに相当時間がかかるわ。」



「・・・かくかくしかじかです。」
「よく報告してくれた。敵の網を掻い潜っての伝令に感謝する。」

拙僧は敵伝令から書状と共に奪い取ったストームクロークの甲冑を身につけて、ドーンスターに駐屯する敵部隊の将軍に偽の書状を届けるのに成功した。



「上手いわ。これで前線を一歩前に進ませることが出来る。ペイル地方を押さえるまでもう少しよ。」
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【2012/06/17 10:43 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
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