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【2024/04/21 01:33 】 |
129 偽りの前線1


「お呼びで?将軍。」
「ああ、お前ほど、優秀な人材を一般兵士と同様に扱っては宝の持ち腐れだ。だからこそ、特殊な任務についてもらう。」
「報酬が見合っていれば、拙僧に何ら異論はない。」
「よし、まずはペイルを手に入れるのが今回の作戦の目的だ。前線の基地にいるリッケ特使の指示に従ってくれ!」



ここが帝国軍のペイル野営地か。



「よく来てくれたわね。将軍から優秀な兵を一人寄越すと聞いていたけど、やはりあなただったわね。」
「ほう、拙僧の株も随分と上がっているようだな。」
「そりゃそうよ。あなたの目覚しい活躍が、我が軍に勢いをもたらしているわ。」
「では、これからも頑張らないとな。」
「期待してるわよ。ではさっそく指示を出すわ。」



今回の拙僧の任務は、ペイルに駐屯する敵に偽情報を掴ませることだ。

そこで敵の伝令がしばしば利用しているという宿屋にやってきた。
伝令がもたらす真の情報を入手し、改竄して偽の情報を流す為だ。
特使は、上手くこの宿の主人から情報を引き出せというが。



「よぉ、ご主人。景気はどうだい?」
「良い様に見えるかい?こんな僻地にそうそう客なんて来るもんかね。」
「誰もいないのか?」
「まあ、長逗留している御仁がいるけどね。宿代を3ヶ月先の分まで支払ってくれているんだ。おかげで経営はなんとかなってるよ。」
「へえ、何をやってる人?」
「さあね。本人は作家って名乗ってるけど、どうだかね。見た感じ、たまに湖畔に行ったり、ぶらぶら散歩したり、いかにも金持ちが道楽で悠々自適の生活を送ってるように見えるね。時々友人が訪ねてくるようだけどね。」


この地域を担当している伝令だな。この宿を中継点に使ってるようだな。
ここに張り込んで、敵の情報を押さえるとするか。
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【2012/06/16 23:52 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
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