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【2024/04/20 06:50 】 |
117 続・氷の上の血2


ウーンファースと話した晩、拙僧は現場を事前に見ておくことにした。
(事が起こるのは明日の晩ってことだけど、土地勘を得ておかないとな。)

・・・と、ぷらりと市場へやってきた時に、まさに一人佇む女性の背後からナイフを持って忍び寄る男の姿を目撃した。

「危ない!」



拙僧は無我夢中で男に飛び掛っていった。
そして男のナイフが女性の体に届く前に、拙僧の剣が彼を貫いた。

「きゃあああああーーー!!殺人よーーーー!!」

え?

女性はパニクリながらも拙僧を指差して「こいつよー!」と喚き続けている。
いや、ちょっと待って!拙僧、あんたを救ったんだってば!

駆けつけた衛兵が拙僧を取り囲み、すわ主の危機と従者リディアが抜刀する。
女は混乱ぶってる割に、的確に拙僧を罵倒し続ける。

皆、やめれ~~!!




拙僧は誤解を解くまでに、半時間ほど時を費やした。

犯人の懐をまさぐると、例の髑髏のペンダントがあった!
あれ?これはカリクストに売ったはず。。

そこで初めて、犯人の顔を見ると、カリクスト本人だった。。



その後、続々と証拠が出てきた。

彼の家の屋根裏部屋にあった宝箱から、鋭利な刃物やら、日記が出てきたのだ。



彼はどうやら死んだ妹を蘇らせたかったらしい。
血のつながりを越えて、彼女を女として愛していたようだ。

道ならぬ愛の末の惨劇・・・というやつか。
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【2012/06/09 12:46 】 | 救世の旅 | 有り難いご意見(0)
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